投資家ウォーレン・バフェット氏 18年末にApple株を一部放出

    ウォーレン・バフェット

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    著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社「バークシャー・ハサウェイ」はApple株の保有数を2018年末時点でわずかに減らしていることが判明しました。それでも同社は依然としてApple株を2.5億株弱保有しており、バフェット氏にとってAppleが重要な投資先であることに変わりはありません。

    下方修正の数日前に売却完了

    Appleは現地時間1月2日に投資家への書簡という形で、中国でのiPhone販売の不振などを理由として業績見通しの引き下げを発表しました。これを受けてApple株は急落したのですが、バフェット氏が率いる投資会社はその数日前にApple株約280万株(約400〜500億円相当)の売却を完了していたことが判明しました。
     
    iPhoneの販売不振については昨年末頃から噂が広がっており、「投資の神様」とも呼ばれるバフェット氏がリスクを回避するために売却を決定したとしてもおかしくはありません。なお280万株の売却後も同社は依然としてApple株を2.49億株を保有しており、Appleの今後の成長性に見切りをつけた訳ではないでしょう。

    株価は回復傾向

    Apple株は業績見通しの下方修正によって142ドル近辺まで下落しましたが、その後、市場全体の環境が良くなったことなどもあり回復傾向となっています。昨年秋につけた史上最高値232ドルにはまだまだ及びませんが、株価は2月15日時点で170ドルまで上昇し、時価総額でも8,000億ドル(約88兆円)となっています。
     
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    iPhone販売が曲がり角を迎える中でAppleは音楽配信(Apple Music)で市場シェア拡大を目指すだけでなく、動画配信サービス雑誌・新聞記事読み放題サービスの開始を計画しているとされます。そのため今後はこれらサービス分野での成長が見込まれており、株価もiPhoneの販売数だけでなく、サービス分野の売り上げも重要な要素として推移していくと予想されます。
     
     
    Source:AppleInsider
    (KAZ)

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