iPhoneのLTE通信速度、2013年から2018年で86%高速化していた

iPhoneのモデルごとの平均通信速度を比較すると、最新モデルiPhone XS/XS Maxの平均ダウンロード通信速度は、iPhone6やiPhone SEよりもおよそ2倍速い、という比較データが公開されました。
2013年から2018年のiPhoneで通信速度を比較
2013年から2018年までの6年間に発売された、iPhone5sからiPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Maxまでの14モデルのiPhoneについて、アメリカにおける平均通信速度を集計したデータを、モバイル通信分析企業OpenSignalが公開しました。
モデル別に比較すると、最もダウンロードが速いのはiPhone XS Maxの平均21.7Mbps、次いでiPhone XSの20.5Mbpsが続きます。
この2機種は、ともにCat16という規格に対応し、「ギガビットLTE」と呼ばれるより高速なLTE通信が可能となっています。
なお、iPhone XSの外観はiPhone Xとほとんど同じですが、本体側面のステンレスフレームに入ったアンテナ用の切り込みが多いのも、iPhone XSの通信速度を確保するためとみられています。
同じ2018年モデルでも、ダウンロード速度17.6MbpsのiPhone XRはCat12で、LTE通信規格としてはiPhone XやiPhone8/8 Plusと同じです。
通信速度の違いは、アップロード速度でも同様の傾向が見られ、iPhone XS/XS Maxの速さが目立ちます。
iPhone5sの世代と最新世代の速度差は83%
iPhoneの各モデルを、対応するLTE規格の世代別で区分すると、iPhone5s/6/6 Plus/SEの世代はダウンロード速度が平均11.6Mbpsなのに対し、2015年のiPhone6sからiPhone XRまでは平均16.8Mbpsと45%高速化しています。
さらに、iPhone XS/XS Maxでは平均21.6Mbpsと、さらに26%高速化しており、iPhone5sの世代とiPhone XSの世代では、83%もの高速化が実現しています。
日本でもキャリア各社の高速通信技術に対応
OpenSignalのデータはアメリカ国内のデータですが、新しい世代のiPhoneは日本のキャリア各社が提供する「キャリアアグリゲーション」や「MIMO」などの新技術に対応し、高速通信に対応可能となっています。
Source:OpenSignal via 9to5Mac
(hato)