独裁判所、QualcommがAppleに対し主張する特許侵害を認めず

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    ドイツ・マンハイムの地方裁判所は現地時間1月29日、Appleが特許を侵害したと主張するQualcommの訴えを退けました。

    マンハイム裁判所は「特許侵害なし」の判断

    昨年12月、ドイツ・ミュンヘンの地方裁判所は、Appleに特許を侵害されたとしたとする Qualcommの主張を認め、ドイツ国内におけるiPhone7/7 Plus、iPhone8/8 Plusの販売中止を命じました。Appleは裁判所命令に従って、同国内での該当モデルの販売を停止しています。
     
    しかしマンハイム地方裁判所は29日、AppleのiPhoneに搭載されているチップに特許侵害はないとして、ミュンヘン地方裁判所とは異なる判決を下しました。
     
    Qualcommはこの判決に対し異議を唱えており、今後も世界全体でAppleの特許侵害を訴えていくと述べています。
     
    さらにQualcommは現地時間30日、特許侵害を認めたミュンヘン地方裁判所に、「1月初めの時点でまだApple StoreでiPhone7/8が売られていた」として、Appleに対し裁判所命令違反の罰金を科すよう申請しました。

    検索機能関連特許侵害の訴えは認められず

    Qualcommはドイツ国内において、上記以外にも複数の特許侵害でAppleを訴えていますが、現地時間1月31日ミュンヘン裁判所は、QualcommがAppleに侵害されたと主張する、検索機能関連の4つの特許については「特許侵害はない」との判断を下しました。
     
    これら特許侵害訴訟の決着がつくまでには、かなりの時間がかかりそうです。
     
    アメリカ国内においては米連邦取引委員会(FTC)が、Qualcommの特許を盾にした戦略は独占禁止法に抵触しているとして同社を提訴しており、裁判は最終段階に入っています。
     
     
    Source:CNBC,The Wall Street Journal,Bloomberg
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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