Qualcomm、ドイツでのiPhone販売禁止のため保証金を納める

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Qualcommは現地時間1月3日、ドイツにおけるAppleのiPhone販売差止命令の実行を求めるため、総額13億4,000万ユーロ(約1,644億円)の保証金を納めたと発表しました。

ドイツの裁判所、Appleの特許侵害を認める

昨年12月、ドイツの裁判所は、AppleがiPhoneにおいて、省電に関するQualcommの特許を侵害しているというQualcommの主張を認め、iPhone7/7 Plus、iPhone8/8 Plusのドイツ国内への輸入および同国での販売について、予備的差止命令を下しました
 
Appleはこれに伴い、ドイツ国内にある15の直営店、つまりApple Storeでの該当iPhoneの販売を一時的に中断するとしています。Appleはドイツ国内に約4,300店ある通信キャリアの店舗やその他小売店では今後も販売を継続すると主張しているのに対し、Qualcommは、販売中断はApple Storeに限らず、ほかの小売店にも適用されると述べています。

中国ではiOSアップデートで対応

今回Qualcommが発表したのは、ドイツの裁判所が12月20日に下した、iPhoneの輸入および販売の予備的差止命令の執行に必要な保証金の納付です。同社はこれにより、ドイツ国内から該当iPhoneを締め出す構えです。
 
AppleとQualcommは他の国々でも特許を巡る法廷での争いを展開しており、中国の裁判所はドイツと同じく、AppleによるQualcommの特許侵害を認める判決を下し、同様にiPhoneの予備的販売差止命令を下しました
 
しかし中国においては、Appleはドイツのように該当iPhoneの販売を終了するのではなく、ソフトウェアのアップデートによって対応しています。

 
 
Source:Qualcomm via MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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