Apple、Qualcommとの和解を拒否〜裁判の日程が確定

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AppleQualcommの特許使用料支払いなどを巡る裁判が、米カリフォルニア州サンディエゴの連邦裁判所において、来年4月15日から開始されることが決定しました。

和解の選択肢はない

11月第4週、Qualcommのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は米CNBCのインタビューにおいて、Appleとの争議の「解決策を見出す入り口に立っている」と話していました。
 
しかし米メディアThe San Diego Union-Tribuneは、Appleの弁護士であるウィリアム・アイザックソン氏が現地時間11月30日、和解の選択肢はないと語ったと報じています。
 

両社には裁判が必要だ。和解しつつあるという不適切な記事が最近出ているが、真実ではない。この数カ月間、話し合いも行われていない。

 
この発言は、11月初めのReutersの報道と一致しています。
 
なおQualcommは来年2月からの裁判開始を求めていましたが、AppleとQualcommの争っている内容が複雑なこと、また裁判所の日程が合わないことから、裁判官が4月15日に決定したとのことです。

対立を続けるAppleとQualcomm

AppleとQualcommは2017年初めより、Qualcommの所有する特許へのロイヤルティー支払いを巡り、対立を続けています。
 
Appleは2017年1月に、Qualcommが特権的な立場を利用して、不公平な特許交渉や過剰請求を行っているとして提訴しました。その後Appleは、Qualcommへのロイヤルティー支払いを停止、それまでiPhoneに採用していたQualcomm製のモデムチップをIntel製へと切り替えました。
 
一方のQualcommは、Appleにロイヤルティー支払いを求めるとともに、同社のモデムを搭載するiPhoneやiPadの米国への輸入・販売停止を申請しています。

 
 
Source:The San Diego Union-Tribune via 9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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