Apple、Qualcommと和解の意志「なし」

Apple 2018年10月イベント
 
Appleは、現在法廷で争っているQualcommとの間で、和解に向けた話し合いは一切行っていないようです。関係者の話としてReutersが伝えています。

ロイヤルティー支払いを巡る法廷闘争

以前のAppleはiPhoneの旗艦モデルに、Qualcomm製のモデムチップを採用していました。しかしAppleは昨年1月、Qualcommが特権的な立場を利用して、不公平な特許交渉や過剰請求を行っているとして提訴しました。
 
以降、AppleがQualcommへのロイヤルティー支払いを停止、Qualcommは同社のモデムを搭載するiPhoneやiPadの米国への輸入・販売停止を申請、QualcommがAppleに対し70億ドル(約7,935億円)のロイヤルティー支払いを要求など、両社の争いは泥沼化の様相を呈しています。
 
Reutersがこの件に詳しい関係者から得た情報によれば、AppleとQualcommの間では和解に向けた話し合いは一切行われておらず、両社は来年、さらに法廷で争うことになる模様です。
 
Qualcommは中国のHuaweiともロイヤルティー不払いを巡り争っているようですが(社名は公にされていないためあくまで推測)、こちらは和解の話し合いが進行しているとReutersは伝えています。

AppleはQualcommに代わりIntelモデムを採用

一方でAppleはQualcomm離れを進めており、昨年のiPhone8/8 Plus/XではIntel製とQualcomm製のモデムの両方を採用していましたが、今年のiPhone XS/XS Max/XRにはIntel製モデムのみを搭載しています。

 
 
Source:Reuters
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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