出荷量全体の50%を占めると予測されていたiPhone XR、下方修正に募る不安
わずか1年という短期間で販売打ち切りとなってしまったiPhone Xは、それに変わるiPhone XSにフラッグシップモデルの座を譲りました。一方のiPhone XSの後に販売開始したiPhone XRは、低価格モデルとして新しい定番になるとアナリストたちは予想していましたが、現実は厳しかったようです。
期待に包まれていたiPhone XR
2018年10月のGuggenheim Securitiesの分析によれば、iPhone XRの売上は2019年にもiPhone全体の売上の半数を超えるだろうと予測されていました。
また同じ分析では、iPhone XS Maxの出荷量はiPhone XSの3倍になると述べられています。
出荷予想台数1億台からの下方修正
上記の予想とは裏腹に、iPhone XR発表から約1カ月後、早くも著名アナリストのミンチー・クオ氏はiPhone XRの出荷予想台数1億台を7,000万台に下方修正しました。
米中間で繰り広げられる貿易戦争の応報や、スマホに対するユーザーの要求が高くなっていること、Huaweiの新製品が出たことなどが理由として挙げられます。
iPhone XRへの期待は大きかっただけに、この下方修正は波紋を呼びました。
不安を呼んだ販売台数非公開
Appleは同時期に販売台数の公開を取りやめる意向も明らかにしており、新しいモデルのiPhoneが不評なのではないかとの不安も高まっています。
しかし、Apple以外のスマホメーカーは従来から販売台数を公開していないため、Appleの販売台数公開の取りやめは自然な動きであるとの見方もあります。