Apple、iPhoneなどの販売台数公表を終了へ
Appleは、今後はiPhoneなどの販売台数を公表しないことを発表しました。直近の四半期でのiPhoneの販売台数は前年同期から横ばいでした。
iPhoneなどの販売台数公表、今回で終了
Appleは現地時間11月1日に2018会計年度第4四半期(2018年7月〜9月)の業績を発表した際、次の四半期からは製品の販売台数を公表しない方針を明らかにしました。
Appleはこれまで、iPhone、iPad、Macの販売台数を公表している一方、Apple WatchやAirPodsなどは「その他の製品」として売上高だけを公開しています。
なお、11月1日に発表された四半期業績で、iPhoneの販売台数は4,689万台で前年同期とほぼ横ばいでしたが、売上高は29%も伸びており、これは従来よりも価格の高いiPhone XやiPhone XS/XS Maxなどの販売が好調だったためとみられます。
「四半期ごとの販売台数の重要性が薄れている」
Appleの最高財務責任者(CFO)ルカ・マエストリ氏は、販売台数の公開をやめる理由を
四半期ごとの販売台数は、私たちの事業の潜在的な強みを表しておらず、以前ほどの重要性が薄れているため
と説明するとともに、Appleにとって販売台数を伸ばすことは引き続き重要である、とも語っています。
製品ごとの販売動向の推測が困難に
Appleが製品の販売台数を公表していたことで、アナリストは平均販売価格から製品の販売動向を推測することができましたが、今後はそうした分析が難しくなります。
なお、スマートフォンやタブレット、コンピュータといった製品分野でAppleのライバルにあたる各社は、以前から製品の販売台数を公表していません。
Source:The Verge
(hato)