iOS12は本当に速い?iOS11.4.1と4機種のiPhoneで比較した動画

iPhone7 iAppleBytes YouTube

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Appleが旧機種でもスムーズに動作すると強調するiOS12と、iOS11系の最終バージョンであるiOS11.4.1の動作速度をiPhone5sからiPhone7までの歴代モデルで比較した動画が公開されました。

iOS12とiOS11.4.1の動作速度を4モデルのiPhoneで比較

iOS12についてAppleは、古いiPhoneやiPadでも素早く動作するのが特徴とアピールしています。
 
2013年のiPhone5sから2016年のiPhone7まで4モデルのiPhoneを使って、iOS12とiOS11.4.1の動作速度を比較したテスト動画をYouTubeチャンネルiAppleBytesが公開しました。
 
なお、iAppleBytesは、iOS12の最初のベータが公開された時も同様の比較動画を公開しているほか、最近ではiOS12とiOS11.4.1のバッテリー持続時間比較の動画も公開しています。

 

iPhone7

まずは、iPhone7での比較です。左がiOS11.4.1、右がiOS12です。
 
電源投入時、ホーム画面が表示されるのはiOS12の方が3秒ほど早いです。
 
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各種アプリを開き、操作している範囲では、iOS11.4.1とiOS12の間で、大きな違いはないようです。
 
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ベンチマークテストアプリGeekBench 4を動作させると、iOS12の方がやや早く測定が完了しました。ベンチマークスコアは、シングルコア、マルチコアともにiOS12がiOS11.4.1を上回っています。
 
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同じくベンチマークテストアプリのAnTuTuを動作させると、見た目上の動作速度にはほとんど差が見られませんが、こちらもベンチマークスコアはiOS12がiOS11.4.1を上回りました。
 
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iPhone7での動作比較テストの動画はこちらでご覧ください。
 

 

iPhone6s

次に、iPhone6sでの比較です。こちらも、左がiOS11.4.1、右がiOS12です。
 
iPhone6sの電源をオンにすると、iOS12ではiOS11.4.1よりも約10秒早くホームボタンが表示されています。
 
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標準アプリを操作して動作速度を比較すると、マップや株価など一部のアプリでiOS12の起動時間がわずかに長いケースも見られます。
 
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SafariでWebページを読み込むと、iOS12の方がiOS11.4.1よりも約2秒、早く読み込んでいます。
 
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GeekBench 4での計測はほぼ同時に終了し、ベンチマークスコアはシングルコア、マルチコアともにiOS12がiOS11.4.1をわずかに上回っています。
 
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AnTuTuのベンチマークテストも、ほぼ同時に計測が終了、スコアはiOS12がわずかにiOS11.4.1を上回っています。
 
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iPhone6sでの動作速度比較動画はこちらでご覧ください。
 

 

iPhone6

次は、iPhone6での動作速度比較です。左がiOS11.4.1、右がiOS12です。
 
電源オンでホームボタンが表示されるまでの時間は、iOS12の方が短いですが、その差は2秒弱です。
 
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標準アプリの動作速度は、iPhone6sと同様、株価やApp Storeなど、一部のアプリでiOS12の方がわずかに起動に時間がかかるものが見られます。
 
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iPhone6sではiOS12の方が遅かったSafariでのWebページ表示は、iPhone6ではiOS12の方がわずかですが速くなっています。
 
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YouTubeやFacebook、Twitterといったサードパーティアプリでは、iOS12の方が若干速く起動しています。
 
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テストの終盤でSafariを再び起動したところ、iOS11.4.1はWebページの読み込みにかなり時間がかかってしまっています。
 
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GeekBench 4での計測は、iOS12が2秒ほど早く終了し、ベンチマークスコアはシングルコア、マルチコアともにiOS12がiOS11.4.1を上回っています。
 
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AnTuTuのベンチマークテストは、iOS12の方が早く終了し、ベンチマークスコアはiOS12が19,555でiOS11.4.1の17,621を上回りました。
 
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iPhone6での動作速度比較動画はこちらでご覧ください。
 

 

iPhone5s

iOS12が利用可能な範囲で最も古いモデルであるiPhone5sでの動作速度を比較します。
 
2013年のモデルだけあって、電源オンには時間がかかりますが、iOS12がiOS11.4.1よりも5秒ほど早く起動しています。
 
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標準アプリの動作比較では、iPhone5sでもApp Storeなど一部のアプリでiOS12の方が遅いケースが見られます。
 
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SafariでのWebページ読み込みは、iOS12の方が早く表示できています。
 
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YouTube、Facebook、Twitterといったサードパーティアプリでは、どちらも起動には時間がかかりますが、iOS12の方がわずかに早く起動しています。
 
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GeekBench 4での計測は、iOS12がiOS11.4.1よりも約5秒早く終わり、ベンチマークスコアもiOS12がiOS11.4.1を上回っています。
 
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AnTuTuのベンチマークテストにかかる時間に大きな差は見られませんが、スコアはiOS12が17,287でiOS11.4.1の15,655を上回りました。
 
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iPhone5sでの動作速度比較動画はこちらでご覧ください。
 

 

通常使用ならiPhone5sでも問題なさそう

比較動画を見比べると、iOS12とiOS11.4.1では、「iOS12にアップデートして動作が速くなった」と実感できる場面と、差を感じない場面がありそうです。
 
これまで、最新バージョンのiOSは機能が高度化することもあり、旧機種をアップデートすると動作にもたつきを感じることも珍しくありませんでした。
 
しかし最新のiOS12なら、5年前のモデルであるiPhone5sでも、通常の使い方なら問題なく使うことができそうです。

 
 
Source:YouTube/iAppleBytes
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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