iPhone XSのeSIM、日本と中国・香港マカオモデルでは仕様が異なることが判明
Appleの中華圏での売上は非常に大きく、全体の20%を占めています。Appleは中華圏の顧客を囲い込むために、今回新しく発表したiPhone XSの仕様を中国専用に変更しているようです。
実名登録制が厳しい中国
中国ではSIMカードの実名登録が義務付けられており、新しい番号を取得する際には身分証明書の提示が必須となっています。iPadなどで使用できるApple SIMも、電話番号と関連付けられておらず身元の確認ができないため、中国では使用することができません。
中国では過去に、eSIMを搭載したApple Watch Series 3のモバイル通信機能が突如制限されました。eSIMを使用したモバイル通信では、身元の特定が困難であるというのがその理由だったようです。
iPhone XSのeSIM、中国・香港マカオモデルは特別仕様?
中国のiPhone XSは日本仕様のものとは異なり、eSIMが搭載されていません。そのかわりにnano-SIMが2枚挿入できるようになっています。注意したいのは、香港とマカオで発売されるiPhone XSも日本モデルとは異なる点です。
iPhone XSの仕様を確認すると、香港マカオモデルのiPhone XSはeSIM搭載ですが、iPhone XS Maxは非搭載になっています。iPhone XS Maxはハイエンドモデルであるため、これは意外な落とし穴となるかもしれません。
これまで香港モデルのiPhoneは性能上国外モデルと同等でしたが、iPhone XSは違います。今回の新型iPhone発売にあたって、Appleは中国市場を確保するために譲歩した形になります。