新型MacBook Proのパフォーマンス低下はソフトウェアアップデートで修正可能

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新型MacBook Proに冷却不足でCPUの処理能力が抑制されてしまう「CPUスロットリング」が生じるとの指摘を受け、Appleは補完的なソフトウェアアップデートを公開しました。米メディアAppleInsiderがアップデートでパフォーマンスが改善するかテストしたところ、すべてとは言えないものの、ほとんどの問題が解決されていることが明らかになりました。

指摘を受け修正パッチをリリース

新製品のレビューで知られるYouTuberのデイブ・リー氏が最初に指摘したとされる、2.9GHz 6コアのIntel Core i9を搭載した新型MacBook ProのCPUスロットリングですが、Appleは現地時間の24日、公式な声明を発表し、ファームウェアに問題があったと認めた上で、バグ修正を含むmac OS High Sierra 10.13.6の追加アップデートを公開しました。
 
AppleInsiderは、修正パッチ適用前と適用後のパフォーマンス性能を比較するため、独自のテストを実施しました。

3Dベンチマークソフトでパフォーマンスの違いを検証

2.9GHz 6コア Intel Core i9搭載の新型MacBook Proのパフォーマンス性能の検証に使用されたのは、3DベンチマークソフトのCinebench 15です。合計10回のテストで修正パッチ適用前後のパフォーマンスを比較しています。
 

修正パッチ適用前

ベンチマークテストを開始した直後、CPUのクロック周波数は4.17GHzまで上がりました。その後、温度が100℃に達するまでに3.86GHzへと下がり、2.57GHz・84℃で落ち着きました。
 
プロセッサの速度は、2.33GHzから2.9GHzの間で変動しましたが、最も低かったのは2.02GHzでした。
 
最初のスコアは921で、2回目のテストでは877が記録されました。10回のテストの平均スコアは906となりました。
 

修正パッチ適用後

気温などの環境を修正パッチ適用前と同じに設定し、修正パッチ適用後のパフォーマンステストを実施したところ、最初のテストで953のスコアを記録しました。10回のテストの平均スコアは945となりました。
 
クロック周波数は、3.5GHzが平均的に維持され、最も速度が低下したときでも3.1GHzにとどまりました。

その他のテスクでもパフォーマンスの改善が確認

Final Cut Pro Xでの5分間の4Kレンダリングや、Premiere Proの5分間の4Kレンダリング、Premiere Proの1分間の4.5K Red RAWレンダリングのいずれのテストでも、修正パッチ適用後にパフォーマンスの改善が確認されました。
 

 
Appleが実際に何を修正したのかは明らかになっていませんが、追加ソフトウェアのアップデートにより、新型MacBook Proのパフォーマンス性能がより安定したものとなることは間違いなさそうです。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:AppleInsider
(lexi)

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