Samsung、CMでiPhoneを的外れにディスる
Samsungが、またしてもiPhoneを攻撃するCMを公開しました。今回はiPhone Xの「ダウンロード速度」をけなしていますが、その内容は的外れなものとなっています。
Apple Storeらしき店内で、奇妙な会話
Samsungが公開したCM「Ingenius: Speed」には、Apple Store風の店内での女性客と、Appleのロゴ入りシャツを着たGenius Barのスタッフらしき店員の会話で進められます。
女性客:(iPhone Xを指差して)「iPhone Xは一番速くはないんでしょう?」
店員:「いえ、iPhone8よりは速いですよ」
女性客「でも、ダウンロードのスピードはGalaxy S9ほど速くはないわ」
店員:「んむ〜」(変な顔)
女性客「Galaxy S9は未来のスマートフォンだと思うの」
店員:「う〜ん・・・」(微妙な笑顔)
奇妙なやり取りのCMはこちらでご覧ください。
この女性は何を言っているのか?
このCMで女性客が言っている「速い」というのは、Ooklaが公開した、2018年2月から4月における米主要キャリアの4G LTE回線を使ったダウンロード速度のことを指しています。
SamsungアメリカのGalaxy S9の製品ページには、巨大な「Fastest」の文字と「史上最速のスマートフォン」という言葉が、黒地に白抜きで踊っています。
しかし、通信速度は電波状態や回線の混雑状況など、様々な要因によって変化するため、このキャッチフレーズが実際にはあまり意味のあるものとは言えず、今回のSamsungによる攻撃は、的外れなものと言わざるを得ません。
ベンチマークスコアはiPhone Xが圧勝
米メディアAppleInsiderは、iPhone XとGalaxy S9+の比較テストではそのような結果は観測されていない、と指摘しています。
なお、Geekbenchによるベンチマークスコアは、以下のとおり、iPhone Xの圧勝です。
- iPhone X:シングルコア4,243、マルチコア10,433
- Galaxy S9+:シングルコア2,007、マルチコア 8,307
AppleInsiderによる両モデルの比較動画はこちらです。
以前からiPhoneをディスるCMを公開するSamsung
Samsungは、以前からiPhoneをけなす内容のCMを公開しています。
2017年のiPhone X発売直後、SamsungはiPhoneシリーズをディスるCMを公開しましたが、その数週間後には、MotorolaがSamsungのCMを茶化す内容のCMを公開し、そのユーモアセンスが話題となりました。
2018年5月、SamsungはiPhoneのバッテリー問題を執拗に攻撃するCMを公開していますが、リチウムイオンバッテリーの性能が経年劣化により低下するのはiPhoneに限ったことではありません。
2016年に、SamsungのGalaxy Note 7が世界中で爆発・炎上事故を起こした原因も、リチウムイオンバッテリーでした。
Source:YouTube/Samsung, AppleInsider
Photo:Samsung
(hato)