「ARKit 2.0」で制作されたデモ映像の数々

    ARKit2 デモ Twitter Harley Turan

    ARKit2 デモ Twitter Harley Turan
     
    AppleがiOS12と同時に発表した「ARKit 2.0」の能力の高さを示すデモ動画を、開発者が公開しています。立体物の認識性能が向上しているのが特徴です。

    iOS12と同時に発表されたARKit 2.0

    先日の世界開発者会議(WWDC 18)でAppleは、次世代OSであるiOS12の進化のポイントとして、AR(拡張現実)アプリ開発プラットフォームの次バージョン「ARKit 2.0」を発表しました。
     
    Apple WWDC 18 ARKit 2.0
     
    近年AR技術に力を入れているAppleらしく、かなりの時間をARKit 2.0のデモに割き、対象物の認識精度向上などをアピールしていました。

    ARKit 2.0の認識精度、開発者が絶賛

    ARKit 2.0を使って制作したアプリのデモ映像を、英ロンドンの開発者、ハーリー・トゥーラン氏がTwitterで公開しています。
     
    同氏は、ARKit 2.0の認識精度の高さを「ものすごい」「未来世界で遊んでいるよう」と絶賛しています。
     

    動画では、iPhoneのカメラでポイントカードを認識させると、ポイントの残高が表示され、駐車場のチケットには前回の利用日が表示されています。注目していただきたいのは、カードを動かすと、一緒に表示される文字がタイムラグなく追従するスムーズさです。
     


     
    こちらは、空中に表示したディスプレイにWebブラウザを表示して操作する様子の動画です。
     

    「AR名刺」のコンセプトも

    パリ在住の開発者、オスカー・ファルマー氏は、ARKit 2.0を使って開発した「AR名刺」のコンセプト動画を公開しています。
     
    シンプルなデザインの名刺にiPhoneをかざすと、連絡先だけでなく、Webサイト、SNSアカウントなど多くの情報が表示され、そのまま電話やメールなどでのコンタクトが可能になっています。
     

    相次ぐAppleのARヘッドセット開発の噂

    AR技術の研究開発に力を注いでいるAppleが、独自開発のARヘッドセットを発売するのではないか、と噂されています。
     
    2017年11月には、2020年の発売に向けて開発が進んでいると報じられたほか、Appleの主要サプライヤーであるQuanta Computerの役員が「2019年に発売される」と発言して注目を集めました。
     
    このほか、AppleがARヘッドセットを開発するカナダの企業を買収したと報じられているほか、2018年1月のCES2018でAppleがARヘッドセットのサプライヤーと接触していたと伝えられています。

     
     
    Source:iDropNews, Cult of Mac
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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