Appleのティム・クックCEO「Facebookからはデータを受け取っていない」

ティム クック

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AppleはFacebookから個人データをいっさい受け取っていないと、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)がアメリカの公共ラジオで言明しました。

有名紙の報道は間違っている?

「FacebookはAppleやSamsungを含む60のデバイス企業とデータ取引の契約を結んでいる」とNew York Timesが現地時間の3日報じましたが、報道に応える形で、Appleのティム・クックCEOがナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)で、「(Appleは)データビジネスを行なったことは一度もない」と、コメントしました。
 
「タイムズ紙で触れられているようなやり取りや、その他もろもろは全くもって我々には馴染みがない。データを受け取ったことも、要求したこともない。ゼロだ」と、クックCEOはきっぱりと報道を否定しました。
 
New York Timesの報道によれば、Facebookアプリがスマートフォンで利用可能になる前から、Facebookはデバイス企業とデータ取引に関するパートナーシップを組んでいたとのことです。そして多くの取引はいまだ続いているというのです。
 
クックCEOは、OSレベルでFacebookと写真共有がしやすい機能は加えたが、データビジネスのようなことは行なったことがないと強調しました。

高まる個人データ使用への関心

Facebookがユーザーデータを不当に使用したとして大きな非難を受けてからというもの、Facebookやその他プラットフォームの個人データの使用に対する関心が高まっています。
 
「(データ取引の契約を結んでいる)デバイス企業がデータを不当に扱ったという記憶はない」と、Facebookの製品パートナーシップ部門のヴァイス・プレジデント、イメ・アーチボング氏はコメントしています。
 
Appleはアプリネットワークを活用して広告事業を展開させると先日報じられたばかりです。GoogleやFacebookのようにユーザーデータを商品として扱うのではなく、素晴らしい製品・サービスをプレミアム価格で販売するというApple独自の路線を貫くことができるのか、Appleの今後の動向に注目です。
 
 
Source:Gadgets 360, New York Times
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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