AppleはAppleのままであり続けられるのか?

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Appleが広告事業を拡大するとの報道を受け、デバイスの販売から主な収益を得るというAppleの事業形態が変わってしまうのではないかと心配する声が上がっています。

素晴らしい製品・サービスをプレミアム価格で販売

Appleの株主であるというブライス・ホフマン氏は、米メディアForbesでAppleの業務形態に関して自身が抱く危惧を語っています。
 
Appleはこれまで、故スティーブ・ジョブズが掲げた、素晴らしい製品とサービスをプレミアム価格で販売するというモットーに準じて事業を展開してきましたが、広告事業を拡大するのであれば、GoogleやFacebookのようなユーザーの個人情報を製品として売ることによって利益を得る方向に一歩近づくことになります。
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、3月に米メディアRecodeに対し、「もし顧客が製品なら、とてつもない額のお金を稼ぐことができる。しかしそれは行なわないと決めた」と、ユーザーの個人情報を製品化しないことを強調していました。
 
ユーザーの個人情報を守るというのがAppleを他テック企業と隔てる大きな要素となってきました。GoogleやFacebookのように個人情報を提供する代わりに無料でサービスを利用するのではなく、素晴らしい製品やサービスをプレミアム価格で購入することでプライバシーが保護される、それがAppleという企業の在り方だったはずです。
 
しかしながら、国際的にスマートフォンの売れ行きがこれまでに比べ落ち込んできていることなどで、Appleも新たな経営戦略が求められているのでしょうか。Appleはアプリネットワークを活用した広告事業を展開するとの噂も浮上しています。
 
Appleが素晴らしい製品とサービスをプレミアム価格で販売する事業形態を続けていくことができるのか、今後の動向が気になります。
 
 
Source:Forbes
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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