Appleが「データとプライバシー」ページを公開、ユーザーは自分の情報をDL可能に
Appleは、現地時間5月23日に「データとプライバシー」のページを公開し、Appleが保有しているユーザー情報をダウンロード可能にしました。ヨーロッパから順次利用可能になっており、今後数カ月以内に全世界で提供される予定です。
Apple IDに紐付いた情報をダウンロード可能
Appleが公開した「データとプライバシー」のページにApple IDでログインしたユーザーは、Apple IDに紐付けられた以下の情報をダウンロードできます。
- App Store、iTunes Store、iBooks Store、Apple Musicの購入履歴
- Apple IDアカウントとデバイス情報
- Apple オンラインストアと販売店での購入履歴
- Apple Careのサポート、修理依頼などの履歴
- Game Centerのアクティビティ
- iCloud上のブックマークとリーディングリスト
- iCloud上のカレンダーとリマインダー
- iCloud上の連絡先
- iCloud上のメモ
- マップでの問題報告
- Appleからの案内メール購読、ダウンロードなどのアクティビティ
- iCloud Driveのファイル
- iCloud上のメール
- iCloud上の写真
- その他のデータ
なお、「iCloud Driveのファイル」「メール」「写真」については、ファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合がある、と注意書きがあります。
申し込んだデータは1週間以内にダウンロード可能
データのダウンロードは、希望するデータにチェックを入れるだけで申し込みでき、1週間以内にダウンロード可能になります。ダウンロード可能になるとAppleから通知が届き、その2週間後にはデータが自動的に削除されます。
3月末には、Apple IDに紐付いたユーザー情報をダウンロード可能になるページをAppleが準備していると報じられ、その直後にAppleは開発者向けに情報を公開していました。
まずはヨーロッパで開始、年内に世界的に提供
Appleのこの動きは、5月25日に施行されるEU(欧州連合)の「General Data Protection Regulation(GDPR:一般データ保護規制)」に準拠したものです。
現時点では、このサービスが提供されているのは、EU加盟各国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスといったヨーロッパの国々に限定されていますが、年内に全世界で利用可能になる予定です。
日本でもログインして情報の確認と修正が可能
本稿執筆時点で、日本のユーザーも「データとプライバシー」ページからログインすることが可能です。
Apple IDのアカウント情報、Apple Storeでの注文状況などの情報にアクセスすることができます。
ただし、Apple Storeでの注文履歴のページは英語のままで、順次日本語化が進められると思われます。
Source:9to5Mac, Apple「データとプライバシー」
(hato)