iOSアプリやiCloudに保管された個人データの管理が可能に

iCloudやiOSアプリ内に保管されている個人データについては、今後ユーザーが直接または間接的に、自分の意志で管理できるようになることがわかりました。
開発者向けページを更新
Appleが現地時間30日に更新した開発者向けページには、5月25日に施行される欧州連合(EU)の「General Data Protection Regulation(GDPR、一般データ保護規制)」を遵守するため、Appleは、開発者がユーザーのデータ管理要求に応えられるよう支援すると記されています。
たとえばユーザーから、アプリに保管されている自分のデータのコピーが欲しい、アカウントを一時的に閉めたい、データへのアクセスを制限したい、すべてのデータを削除したいなどの要望があった場合、開発者はそれに応じなければならないとしています。
ユーザーがApple IDに紐付けられた自分のデータを直接管理可能になるというニュースは、昨日Bloombergが報じたばかりです。
アプリ内のデータもユーザーが管理可能に
Appleによれば、Apple IDに紐付けられた情報のうち、Appleが直接管理しているのはiCloud Drive内の文書などのデータのみであり、サードパーティーアプリのユーザーデータはCloudKit内に保管されています。つまりAppleはこれらのデータにはアクセスすることができません。
したがってユーザーから、アプリ内のデータのダウンロード、あるいはデータ削除の要求があった場合、今後開発者はそのための方法をユーザーに提供する必要があります。
そのほか、ユーザーからの要求によってApple IDが一時的に使えない状態になった場合、アプリ側でどのように対処すべきかについても、開発者ページに記されています。
Source:Apple
(lunatic)