Apple、プライバシー管理を強化〜ユーザーは自分の情報をダウンロード可能に


 
Appleは、厳格化される欧州の規制を受けて、同社のデバイスおよびクラウドサービスにおけるプライバシー管理の強化を進めているようです。欧州の規制強化はFacebookの個人情報不正使用問題に端を発したものです。

ユーザーが自分のデータを管理可能に

Appleは今後数カ月以内にApple IDを管理するWebサイトをアップデートし、同IDに紐付けられたすべての情報を、そのIDの持ち主であるユーザーが同ページからダウンロードできるようにするとのことです。
 
またユーザーは同サイトにおいて、自分の情報の修正や編集、一時的または完全なアカウント閉鎖を行うことも可能となります。
 
こうしたアップデートは、5月25日に施行される欧州連合(EU)の「General Data Protection Regulation(一般データ保護規制)」に準拠するものです。

iOS11.3ではプライバシー項目が設定

Appleは、現地時間29日(日本時間30日)に公開したiOS11.3においても、新たに「プライバシー」の項目を設け、ユーザーが自分のデータがどのように使用および保護されるかについての、詳しい情報が確認できるようにしています。
 
iOS11.3でのプライバシー項目設定については、今年1月の時点でその旨を明らかにしていました

以前からプライバシー保護を主張

Appleは以前からプライバシー保護を徹底しており、昨年9月には、ユーザーの個人情報保護を宣言した「プライバシー」ページを公開しています。
 
またティム・クック最高経営責任者(CEO)は、Facebookの個人データ不正流用について、プライバシー保護に関する規制を強化すべきと主張しています。

 
 
Source:Bloomberg
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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