100台のiPhone Xをインドに密輸しようとした53歳の男が逮捕

インドに100台のiPhone Xを密輸しようとした53歳の男性が逮捕されました。密輸を試みた理由は、インド国内ではiPhoneが高額で販売されているためのようです。
iPhone Xを100台、約138万円相当の密輸試みる
iPhone Xを100台密輸しようとした男性が、ドバイから入国しようとしたところを、ニューデリーの空港で税関職員によって逮捕された、とインドメディアIndia Todayが報じています。
男性が密輸を試みた100台のiPhone Xは、総額85万ルピー(約138万円)に相当する、とのことです。
密輸の理由は関税による内外価格差
男性が、わざわざドバイからインドに100台ものiPhone Xを密輸しようとしたのには、理由があります。
インド政府は、国内産業の振興のために海外製品の輸入に高額な関税を課しています。
India Todayによると、インド国内でのiPhone Xの販売価格は64GBモデルが95,000ルピー(約154,000円)、256GBモデルは1,08,000ルピー(約176,000円)にのぼります。
一方、ドバイでの販売価格は64GBモデルが4,304ディルハム(約128,000円)、256GBモデルが4,965ディルハム(約147,000円)と、それぞれインド国内の価格よりも2割ほど、割安に購入することができます。
この内外価格差が儲けになる、と踏んでの密輸計画だったようです。
Appleが熱視線注ぐインド市場
急激な経済成長を続けるインドは、Appleなどのスマートフォンメーカーも熱い視線を注いでいますが、国内産業保護を掲げるインド政府の政策がハードルとなっています。
2016年、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)はインドに出向いてモディ首相と会談し、アプリ開発者支援施設の設置、地図開発拠点の設置など、積極的な投資をアピールしています。
また、2017年にはインド国内で製造されたiPhone SEの販売が開始されており、AppleはインドでのiPhone生産を拡大し、輸出ハブにする計画です。この姿勢に、インド政府当局の責任者がAppleを支援する方針を明らかにしています。
Source:India Today via iDropNews
(hato)