今秋の液晶モデルiPhone、LG製の新技術液晶パネルを搭載?
2018年秋に発売される、6.1インチ液晶モデルのiPhoneには韓国LG Display製のディスプレイが搭載される可能性がある、との観測が浮上しました。同モデル用液晶パネルは、ジャパンディスプレイ(JDI)が大量受注したと3月末に報じられていました。
明るく鮮明な表示が可能な新技術液晶パネル
2018年秋に発売されるiPhoneは、有機EL(OLED)2モデルと液晶1モデルになると予測されています。
このうち、低価格帯を担うと考えられる液晶モデルに、LG Display製の「MLCD+」と呼ばれる、明るく鮮明な画質が特徴のディスプレイが採用されるかもしれない、とPatently Appleが報じています。
MLCD+は、4Kテレビ用を低価格化するために開発された液晶パネルです。
従来の液晶は、光の3原色(赤・緑・青)のサブピクセルで色を表現していますが、MLCD+には「白」のためのサブピクセルを設けることで、消費電力を抑えながら、より明るい表示が可能になるという特徴があります。
MLCD+は、この夏に発売予定のLG製スマートフォンG7 ThinQに採用されており、従来のディスプレイよりも高い、1,000ニトの輝度を実現しています。なお、LGは、G7 ThinQのノッチ(切り欠き)はiPhone Xを真似したものではないと主張しています。
液晶パネルはLG製とJDI製が混在?
Patently Appleは、MLCD+の採用について、あくまで推測によるものとしています。しかし、次世代iPhone用の液晶ディスプレイについては、JDIが大量受注した、と3月末に日本経済新聞が報じています。
主要製品の重要な部品は複数のサプライヤーに発注することで、リスクを回避しコストを抑えるAppleの発注方針を踏まえると、6.1インチモデルの液晶ディスプレイは、ジャパンディスプレイ製とLG製が混在することも十分考えられます。
OLEDモデルより約2万円安く、衝撃に強いガラス採用?
6.1インチ液晶モデルについては、5.8インチと6.5インチのOLEDモデルに対して手頃な価格帯のミッドレンジモデルに位置付けられると考えられており、OLEDモデルよりも価格が2万円程度安くなるとの予測も発表されています。
また、製造コストを抑えるために3D Touchが非搭載になるという予測や、衝撃に強くて軽いガラスが採用されるという予測、2枚のSIMカードを挿せるデュアルSIMモデルが用意される、といった予測が発表されています。
Source:Patently Apple, 9to5Mac
Photo:LG
(hato)