Facebook、スマートスピーカーを米国外でひっそり発売か

https://pixabay.com/en/twitter-facebook-together-292994/

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Facebookが、個人情報流出問題に関するアメリカ国内での批判を避けるため、新しいスマートスピーカーを米国外でまず発売するようです。米メディアCNBCが報じています。

5月から7月、さらに10月に延期

Facebookは以前から独自のスマートスピーカーの開発に取り組んでおり、当初は今年5月に発売予定と言われていました。ところが今年2月に、発売時期は7月に延期されたと報じられています。
 
しかし最大8,700万人のユーザーデータが、アプリ経由でCambridge Analyticaと無断共有された問題を受け、Facebookのアメリカ国内での信用は失墜しました。個人情報が流出した被害者のほとんどがアメリカ国内のユーザーだったためです。
 
台湾メディアDigiTimesは、Facebookがこの一大スキャンダルにより、新スマートスピーカーの発売時期を7月からさらに10月に延期したと伝えました。

まずはアメリカ国外で発売か

CNBCによれば、新スマートスピーカー2機種は当初、去る5月1日〜2日に開催されたFacebook開発者会議で発表される予定でした。1つのモデルはカメラとタッチスクリーンを搭載、直接Facebook Messengerが利用でき、また同社の人工知能プログラム「M」を基盤とした音声アシスタントを搭載するようです。
 
しかしアメリカでは先述の個人データ流出問題を機に、Facebookとその提携先によるユーザーデータの収集方法に注目が集まっています。現時点でアメリカにおいてスマートスピーカーを発売すれば、さらなる注目や批判を集めることとなり、得策ではないと考えた模様です。
 
CNBCは、Facebookがどの国での発売を計画しているのかについては触れていませんが、イギリスやオーストラリアなどの英語圏となる可能性が高そうです。

 
 
Source:CNBC
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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