Spotify、モバイルアプリを刷新　無料会員でもデータセーブモード利用が可能に

 
Spotifyはメディアイベントでモバイルアプリの刷新を発表し、今後数週間で無料会員向けに多くの機能を追加していくと発表しました。その機能の中にはデータ通信を通常よりも75％抑えられるデータセーブモードも含まれています。

無料会員向けの機能を充実

Spotifyが発表したモバイルアプリの刷新には無料会員を対象とした機能拡充が多く盛り込まれています。一部プレイリストではこれまで有料会員しか利用できなかったオンデマンド再生に対応し、無料会員でも好きな曲を好きな時に聴くことが可能になりました。これまで有料会員にしか認められなかったオンデマンド再生が一部ではありますが、無料会員にも解放された形です。

また無料会員でもデータセーブモードの利用が可能になります。このモードでは最大75％のデータ通信量を節約することができ、通信容量の小さなプラン、従量制プランでもSpotifyの無料プランを安心して使えるようになります。ただ最高音質については有料会員のみに提供となっており、これは従来から変更はありません。

Apple Musicとの競争は激化

Spotifyの今回のモバイルアプリの刷新の背景には、激しさを増しつつあるApple Musicとの競争があるのは間違いないでしょう。Apple Musicの全世界の有料会員数は4,000万人を突破し、アメリカではSpotfiyの有料会員数を上回るのも時間の問題とされます。そうした中で、Spotifyは無料会員でも使える機能を増やし、少しでもライバルへと流れるユーザーを自社サービスに取り込もうとしていると考えられます。

AppleもApple Musicでの映像コンテンツ配信に力を入れるなど、他社には真似のできないコンテンツ配信を目指しています。Apple MusicとSpotifyの競争は、Apple Musicに勢いがあるのは確かですが、まだどちらが優勢という状態ではありません。両社の公正な競争の中で、様々なサービスが生まれてくれば、ユーザーの選択肢はより広がることになるでしょう。
 
 
Source:AppleInsider
(KAZ)