AppleサプライヤーWistron、インドで新たな工場用地獲得か

iPhone SE

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iPhone組み立てを行う台湾Wistronが、インドのベンガルール近郊で新たに工場用地を獲得する見通しです。ロイター通信が報じています。

ベンガルール近郊で工場用地をリースか

ロイターがインド政府関係者から得た情報によれば、Wistron傘下でインドにおいてiPhone SEの組み立てを請け負うICT Service Management Solutionsは、ベンガルール近郊の約100エーカー(約404,686平方メートル)の土地をリースするため、今月初めにベンガルールのあるカルナータカ州政府関係者と面会、今後数週間以内に契約をまとめる予定とのことです。
 
Wistronは少なくともこの土地の一部を、iPhone組み立てに当てる計画のようです。
 
同社がiPhoneの生産拠点を拡大するため、「100エーカー」ほどの土地を探しているという情報は、以前から浮上していました

インドでiPhone6sも生産?

また別の関係者から得た情報として、Wistronは近くインドにおいて、iPhone6sの組み立ても始める予定だとロイターは伝えています。
 
ICTはこのほど、中国からインドに製造装置を輸入する許可を政府から得ており、これはiPhone組み立てライン新設のためではないかと言われています。

生産地としても重要になるインド

インドは昨年12月、携帯電話やテレビの輸入関税を引き上げたため、Appleはインドで生産しているiPhone SEをのぞくほぼすべてのiPhoneの値上げを余儀なくされています。インド政府は関税値上げによって電子製品の輸入を減らし、国内生産を押し上げるとともに雇用を創出したいと考えています。
 
こうした状況において、AppleがWistronによるインドでのiPhone増産に動くのは自然な流れです。またロイターは、中国での人件費の上昇も、インドでの生産増を後押しするだろうと指摘しています。
 
インドでのiPhone SE生産については、Wistronがインドにおいて次期iPhone SEである「iPhone SE 2」を生産、2018年上半期に出荷開始されるとも報じられています。

 
 
Source:Reuters
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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