au、iPhone8/8 Plus、iPhone Xで3G通信に対応せず

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KDDI(以下au)では、iPhone8/8 Plus、iPhone Xで3G通信が国内で行えないことが分かりました。背景には、auが3G回線からの早期脱却を図りたいことに加え、3G回線を利用しなくとも、VoLTE(Voice Over LTE)でエリアをカバーできる見通しが立ったことなどがあると思われます。

3G回線なしでもLTEでエリアをカバーできると判断

auはiPhone7 Plusまで、3GとVoLTEに対応していましたが、iPhone8/8 Plus、iPhone Xでは、VoLTEのみの対応となることを公式の製品情報ページにも記載しています。
 
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それでは、LTEの繋がらないところでは、通信できないのか――その通りです。LTE回線を拾わないところでは、iPhone8以降、3G回線に切り替わることがなくなります。つまり、VoLTEにのみ対応ということは、裏を返せば、それだけ圏外にならない自信があるということでしょう。
 
事実、auは2014年12月にVoLTEの採用を決めてから、かねてより「Always 4G LTE」というスローガンのもと、積極的にカバーエリアを拡充させつつ、VoLTE専用端末を展開してきました。
 
もとより、auの3G通信にあっては、通信方式に「CDMA2000」というマイナー規格を採用しており、ドコモやソフトバンクの用いるメジャーな「W-CDMA(UMTS)」と異なり、音声通話とデータ通信の同時進行(コカレント通信)ができないという欠点を持っていました。そのため、3G通信からのいち早い脱却を試みる必要があったのです。VoLTEであれば、通話と通信の並行処理が可能なため、他社に見劣りすることがなくなります。
 
KDDIの最高経営責任者(CEO)である田中孝司氏も、以前より2020年までに3G回線を終息させる考えを示しています。

ドコモやソフトバンクは従来通り対応

iPhone8/iPhone8 Plus、iPhone Xともに、仕様上は「CDMA2000 1xEV-DO Revision A(CDMA2000 EV-DO Rev.A)」に対応しているので、Apple側の都合ではなく、au側の独自判断で、あえてサポートを見送ったと考えられます。
 
なお、「W-CDMA(UMTS)」を用いるドコモやソフトバンクの公式サイトには、通信非対応の表記はないことから、両社では引き続き3G通信が利用可能だと考えられます。
 
 
Source:au via FatherLog,RBBTODAY
(kihachi)
 
 

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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