サングラスをかけていても、iPhone XのFace IDはユーザーを見分ける
iPhone Xより搭載されたFace ID(顔認証)は、たとえサングラスをかけていても、正しくユーザーの顔を識別できることが分かりました。Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長が、寄せられた質問に対してメールで返答しています。
どんな状況でもユーザーを正しく見分ける!
Face IDでは、30,000以上の赤外線ドットを顔に照射し、ニューラルネットワークを通してデバイス上で照合するシステムが採用されています。
この高性能技術のおかげで、帽子やヒゲ、眼鏡、髪型の変更、加齢、そして夜間でもユーザーを正しく識別できる、とAppleは胸を張ります。変装してもFace IDは騙せませんし、親しい友人が識別できなくとも、Face IDは識別します。
Touch ID(指紋認証)の誤認率が5万分の1とするなら、Face IDは100万分の1だそうなので、精度の高さは文字通り桁違いだと考えていいでょう(クレイグ・フェデリギ副社長の顔を認識しなかった疑惑は置いておくとして)。
サングラスを装着していたら?
では、サングラスをかけていたら?顔が覆われてしまいますし、目を瞑っているのか、開いているのかどうかも分かりません。Face IDは「Attension Awareness」と呼ばれるメカニズムで、ユーザーがiPhone Xを注視しているかどうかを見分けます。しかし、サングラスをかけていては、表情が読み取れないのでは?
幸いにも、フェデリギ副社長によれば、大抵のサングラスであれば、Face IDは顔を識別できるそうです。同氏は デベロッパーのキース・クリンベル氏に宛てたメールでこう記しています。
ほとんどの場合で可能です。全てではないですが。大抵のサングラスは赤外線を通すので、たとえグラスが透明に見えなくとも、Face IDはあなたの目を識別します。本当に凄いですよ!
副社長が教えてくれるFace IDの秘密
ちなみに、フェデリギ副社長はiPhone Xに搭載されたFace IDについて、こんな秘密も明かしています。
1つ目は、iPhone Xを見つめなければ、ロック解除はなされないということ。これは上で述べた「Attension Awareness」の機能のことを指しています。仮に泥棒からiPhone Xを奪われた挙句、顔に端末を突きつけられても、注視さえしなければ解除はされない、というわけです。
そしてもう1つは、手渡す時に両側のボタンを押せば、一時的にFace IDを使えなくできるということ。ワンタッチでFace IDをオフにすれば、後は従来のパスワード認証で代替することになります。こちらについては、友人とiPhone Xを共有するときにも手軽に使えそうですね。
Source:MacRumors
(kihachi)