AppleのAirPods、完全ワイヤレスイヤホン市場で一人勝ち
AppleのAirPodsは、完全ワイヤレスイヤホン市場でほぼ独占状態と言えるシェアを獲得した、とするレポートを市場調査会社のNPDが公開しました。
完全ワイヤレスイヤホン市場の大半はAirPods
AirPodsは、BragiやDoppler Labsなどが先行していた完全ワイヤレスイヤホン市場に遅れて参入したものの、2017年に入ってから販売された完全ワイヤレスイヤホン約90万組の大半をAirPodsが占めている、とNPDのアナリスト、ベン・アーノルド氏は述べています。
アーノルド氏はAppleの一人勝ちの要因について、同分野としては格安の16,800円という価格、ブランド力、そしてiPhoneに近づけるだけでペアリングできるW1チップの魅力による、と分析しています。
バング&オルフセン(B&O)やソニーといった、後発メーカーがAppleと勝負するには、機能面や音質、あるいは関連サービスやアプリでの差別化が必要だろう、と指摘しています。
利用者満足度98%のAirPods、納期も短縮中
約1年前、2016年9月のイベントでiPhone7/7 Plusと一緒に発表されたAirPodsは、発売が当初予定していた10月から大幅に遅れ、12月中旬にずれ込みました。
利用者満足度が98%を記録したAirPodsは、発売直後から出荷まで6週間待ちと人気を集め、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が「増産しているが需要に追い付いていない」と語っていました。
9月のリリースが見込まれるiOS11では、AirPodsをダブルタップして呼び出せる機能が増え、左右独立して割り当てが可能になるほか、tvOS11ではApple TVとも自動ペアリングが可能になります。
最近になって、Appleの公式サイトで案内されている出荷までの期間が4週間に短縮され、即日購入可能な店舗も出てきていました。なお、8月下旬から出荷予定は「2~3週間」にまで短縮されています。
Source:NPD via AppleInsider
(hato)