第1世代iPhone発表から10年〜歴史を振り返ろう(後編)

    iPhoneSE,7,7Plus

    iPhoneSE,7,7Plus
     
    iPhone誕生10周年となる2017年、iPhoneのこれまでの歴史を振り返る記事の後編です(前編はこちら)。

    iPhone5

    iphone5
     
    2012年9月12日に発表されたiPhone5は、初めて4インチディスプレイを搭載、また7.6mmという薄型化を実現したモデルです。4sと比べ18%薄く、20%軽量化しています。サイズは123.8mm×58.6mm×7.6mm、重さは112gです。
     
    リアカメラは8MPと同じですが、フロントカメラがiPhone4sの0.3MPから1.2MPへと向上。Apple A6、1GBのLPDDR2、そして新たにLightningコネクターを搭載しました。またiPhone5はLTE通信に対応しています。OSはiOS6でした(スペックはこちらも参照)。
     
    9月21日に発売されたiPhone5はホワイト&シルバー、ブラック&スレートの2色展開で、米国での価格は16GB版が199ドル、32GB版が299ドル、64GB版が399ドルでした。iPhone5は発売から3日後の23日までに500万台売れたと報告されています。

    iPhone5s

    iPhone5s
     
    iPhone5sは2013年9月10日、iPhone5cと同時に発表されました。デザイン面ではiPhone5を踏襲する形となっています。そのためサイズは123.8mm×58.6mm×7.6mm、重さは112g、ディスプレイも4インチと変更はありません。
     
    ハードウェアでは、ホームボタンに初めて指紋認証センサー「Touch ID」を搭載。またフロントカメラが8MPのiSightカメラとなりました。そして初めて64ビットのSoC、A7を搭載しています(スペックはこちらも参照)。OSはiOS7です。
     
    9月20日に発売されたiPhone5sのカラーはシルバー、スペースグレー、ゴールドの2色展開で、米国での価格は16GB版が199ドル、32GBが299ドル、64GB版が399ドルでした。
     
    発売から3日での販売台数は、iPhone5cと合わせて900万台と報告されています。

    iPhone5c

    iPhone5c
     
    Appleが初めてミッドレンジ機として投入したのがiPhone5cです。最大の特徴はブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトというカラフルなカラー展開で、同時に発売された6種類の「穴あき」ケースと組み合わせて楽しめるようになっていました。本体素材にもガラスや金属ではなく、一体成型のポリカーボネートが採用されました。
     
    iPhone5sのようにTouch IDは搭載せず、SoCもiPhone5と同じA6を搭載していました。4インチディスプレイ、メモリは1GB、カメラはiPhone5sと同じです。サイズは124.4mm×59.2mm×8.97mm、重さは132gです。
     
    iPhone5sと同じく9月20日に発売されたiPhone5cの米国での価格は、16GB版が99ドル、32GB版が199ドルでした。

    iPhone6/6 Plus

    iPhone6
     
    2014年9月9日に発表されたiPhone6/6 Plusは、iPhone6が4.7インチとさらにディスプレイサイズが拡大しました。そして新たに5.5インチのPlusモデルが投入されます。
     
    歴代iPhoneの中でもiPhone6は「最薄」の6.9mmを実現し、NFCに対応し、合わせて
    Apple Payが利用可能になるなど、さまざまな新機能が導入されました。
     
    またカメラでは、iPhone6 Plusにのみ、手ぶれ補正機能が搭載されています。両モデルの詳しいスペックや機能については、iPhone Maniaの特集ページを参照してください。
     
    カラーはゴールド、シルバー、スペースグレーの3色展開で、9月19日の発売後3日で販売台数が1,000万台を突破しました。
     
    iPhone6 Plusについては、力を入れると折れ曲がる「ベンドゲート」問題、そしてiPhone6ではタッチスクリーンが反応しなくなる「タッチ病」問題が発生、後者についてはAppleが問題を認め、修理プログラムを立ち上げています。

    iPhone6s/6s Plus

    iphone6s 中国 喧嘩
     
    2015年9月9日に発表されたiPhone6s/6s Plusは、外観的には大きな変化はありませんでしたが、新たに3D Touch機能やLive Photo機能が搭載されました。また4Kビデオにも対応しています。両モデルの詳しいスペックや機能については、iPhone Maniaの特集ページを参照してください。
     
    9月25日に発売となった両モデルは、発売後3日で販売台数が1,300万台を超えるという新記録を打ち立てました。しかしその後Appleは、iPhone発売後初の対前年比での四半期売り上げダウンを経験します。
     
    iPhone6s/6s Plusでは、搭載するCPUが、Samsung製とTSMC製とで性能差があるとの指摘があり、「チップゲート」騒動へと発展しました。

    iPhone SE

    iPhoneSE
     
    2016年3月21日に発表され、31日に発売となったiPhone SEは、iPhone5s以来リリースされていない、4インチモデルを待望するユーザーの声を受けて発売されました。サイズはiPhone5/5sとまったく同じ58.6×123.8×7.6mmで、カメラ部分はiPhone6/6sのように飛び出しておらず、フラットなデザインになっています。
     
    同モデルの詳しいスペックや機能については、iPhone Maniaの特集ページを参照してください。
     
    もともと初動の売り上げは期待されていなかったとはいえ、期待をかけていた新興国での売り上げもあまり伸びなかったと見られています。

    iPhone7/7 Plus、そしてiPhone7s/7sPlus/8へ

    iPhone7 iPhone7 Plus
     
    2016年9月7日に発表、16日に発売となった現時点での最新モデルiPhone7/7 Plusは記憶に新しいと思うので、ここでは名前の紹介だけにとどめておきます。詳細についてはiPhone Maniaの特集ページを参照してください。
     
    2017年は前述したように、iPhoneが世に登場してから10年目の節目の年です。現時点ではあくまで噂の段階ですが、次期iPhoneは3モデル展開で、最上位機種となるiPhone8は、ホームボタンを埋め込んだ曲面有機EL(OLED)ディスプレイを採用するともいわれています。
     
    AppleがどんなiPhoneを発表するのか、今から期待が膨らみます。
     
     
    Source:Apple,Wikipedia
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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