韓国政府機関、iPhone6sシャットダウン問題でAppleに立ち入り捜査を検討中!
韓国の政府機関が、iPhone6sのシャットダウン問題について、Appleへの立ち入り捜査を検討中であることが明らかとなりました。SamsungのGalaxy Note 7のような爆発事故の可能性がないか確認することが目的とされています。
リコール権限持つ政府機関がiPhone6sに「安全上の懸念」
iPhone6sが突然シャットダウンする不具合を問題視して、韓国技術標準局(KATS)がAppleへの立ち入り捜査を検討している、と韓国メディアKorea Heraldが報じています。KATSは、日本の経済産業省に相当しリコール命令の権限を持つ政府機関です。
無理な設計が原因とみられる発火・爆発事故が連続し、世界規模でのリコールを経て製造・販売が終了したSamsungのGalaxy Note 7のような安全上の問題がiPhoneに発生する可能性を懸念している、と報じられています。
この動きについて、米メディアPatently Appleは、韓国政府がSamsungを保護しAppleに攻撃的な姿勢を取ってきた前例を挙げて「哀れな政争」と皮肉交じりに報じています。
国家経済に影響与えたGalaxy Note 7爆発事故も、Samsungユーザーの「忠誠心」は不変
ICTが基幹産業となっている韓国では、Galaxy Note 7の製造中止後、携帯電話・部品部門の輸出が前年比33.1%の大幅な落ち込みを記録、国家経済への影響に発展しています。
しかし、韓国で実施された調査の結果によると、Samsung製品ユーザーの9割以上が今後もSamsung製品を買う、と回答しており、「忠誠心」は大規模リコール後も低下していないことがわかっています。
iPhone6s問題はバッテリー交換とiOSアップデートで対応
iPhone6sのシャットダウン問題についてAppleは「製造中の空気露出が原因で、安全上の問題はない」と説明していました。
Appleは、バッテリー交換プログラムの対象端末かを確認できるWebページを公開、対象端末のバッテリーを無料で交換しています。
現地時間12月6日には、交換対象となっていない端末での問題発生を認め、iOSのアップデートで診断機能を盛り込むと発表していました。
Source:Korea Herald, MacRumors, Patently Apple
(hato)