ジョナサン・アイブ氏が語った、Appleのデザインを振り返る書籍に込めた想い

「Designed by Apple in California」

「Designed by Apple in California」

 
構想8年の時を経て11月16日に発売された書籍「Designed by Apple in California」について、Appleの最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏が、本に込めた思いを語っています。

「私たちのものづくりの意図をくみ取って欲しい」

Designed by Apple in California」の序文を書いたジョナサン・アイブ氏は、カーサ・ブルータスの独占ロングインタビューに以下のように語っています。
 
20年間のAppleデザインの歴史を450点の製品写真で振り返る「Designed by Apple in California」のプロジェクトを思いついたのはアイブ氏だったそうです。
 
「Designed by Apple in California」
 
まだこの世に存在していない物を創造するため、常に「未来」に没頭しているデザイナーにとって、過去のデザインをまとめるのは「めったにないこと」として、読者には「単にデザインを見て楽しむのではなく、ものづくりの意図をくみ取って欲しい」と、余分な装飾や演出を排した、極端なまでにシンプルな構成の理由を明かしています。

ずばぬけて面白い製品デザインが進行中!

インタビューでアイブ氏は、「今取り組んでいるプロダクトは、すばぬけて面白いですよ! お話できないのが残念です」と、これまでにない製品のデザインが進行中であることを明かしています。
 
「Designed by Apple in California」
 
インタビューの全文は、カーサ・ブルータスのサイトで読めますので、Appleに限らず産業デザインに関心がある方には、ご一読をお勧めします。
 

Touch BarやApple Watchについても背景を語っていたアイブ氏

アイブ氏は先日、新型MacBook ProのTouch Barについて「コンピュータの入力方法のあり方から見直した」結果として、iPadのようなマルチタッチディスプレイを採用しなかった理由を語っています。
 
また、Apple Watchのデザインについては、時計という長い歴史を持つアイテムの文化的背景を踏まえてデザインする必要があったために「Apple WatchのデザインはiPhone以上に大変だった」と苦労話を明かしています。
 
なお、アイブ氏は、英国メディアのインタビューにこたえ、制作の裏話を告白しています。

日本での店頭販売は銀座のみ

「Designed by Apple in California」は、日本ではAppleのオンラインストアと、Apple銀座のみで販売されています。
 
「Designed by Apple in California」
 
価格は26×32.4cmが20,800円、33×41.3cmが30,800円(ともに税別)です。オンラインストアでの出荷日は、本稿執筆時点では26×32.4cmが1-2週、33×41.3cmは1営業日と案内されています。

 
 
Source:カーサ・ブルータス
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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