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次期iPhoneの有機EL採用で多額投資が必要に〜綱渡り経営のJDI

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ジャパンディスプレイ(JDI)
 
Appleが次期iPhoneのディスプレイとして有機EL(OLED)採用を検討しているため、同社を主要顧客とするジャパンディスプレイ(JDI)が、OLEDへの多額の投資の必要に迫られています。Bloombergが報じています。

スマホ向けOLED市場、Samsungが独占

スマートフォン向けのOLEDでは、Samsungが現在ほぼ市場を独占しており、調査会社IHSマークイットによれば、2016年上期のOLED出荷量の99.4%を同社が供給しています。
 
しかしSamsungはディスプレイのサプライヤーであるだけでなく、スマートフォン市場においてはAppleの最大のライバルでもあります。従ってAppleがiPhoneにOLED搭載を考えるなら、Samsung以外のサプライヤーを確保しておきたいと考えるのは自然です。

OLEDでは他社から一歩遅れているApple

OLED採用ではAppleは他社から一歩遅れた形となっています。SamsungのGalaxy S7、Googleがこのほど発表したばかりの新スマホPixelがOLEDを搭載しているほか、Motorola、Oppo、HTCなどもすでにOLEDを採用しているからです。
 
IHSマークイットはスマホ向けのOLEDの出荷額について、2018年には186億ドル(約1兆9,300億円)に達し、178億ドルの液晶を初めて上回ると予測しています。

OLEDに投資しなければスマホ事業撤退か

次期iPhoneにOLEDを搭載するため、AppleはSamsungと供給を巡り交渉中と伝えられています。また台湾Foxconnの傘下に入ったシャープも、OLED開発に2,000億円規模の投資を計画、Appleと協議している模様です。
 
JDIもOLEDへの投資は検討しているものの、その具体的な投資額などは明らかにされていません。しかし同社が前期(2016年3月期)にAppleから得た売り上げの割合は53.7%にものぼっているため、OLEDに投資をしないならば、「スマホ向け事業は撤退するという意思決定をしなくてはならない」と、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリスト、宮本武郎氏はBloombergの取材で述べています。
 
ただ問題なのは資金繰りです。宮本氏の分析では、OLEDのライン構築には最低でも1,500億円の設備投資が必要ですが、JDIは前期(2016年3月期)まで2期連続の純損失を計上しており、4−9月期についても24億円の営業赤字となる見通しです。
 
 
Source:Bloomberg
(lunatic)

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