Samsung、Galaxy Note 7による損失は2,800億円超えか
Samsungが8月にリリースした最新型スマートフォンGalaxy Note 7は、発売当初から発煙事案が相次ぎ、9月にグローバルでリコールが行われ、製品交換が実施されています。
しかし、交換後の端末でも同様のトラブルが相次ぎ、ついに現地時間11日、キャリアや小売店などに販売停止を求めたほか、ユーザーに使用中止を推奨し、さらに端末自体の製造・販売を中止する声明を発表しています。
こうした一連の不具合等によって、Samsungの損失は約2,800億円にまでのぼっているのではないかと、韓国メディア・中央日報が報じています。
製品リリースの戦略事態に問題が?
AppleがiPhoneを1年に1度だけリリースしていることと比較すると、SamsungはGalaxy SシリーズとGalaxy Noteの双方を1年のうちにリリースする年もあり、一部では製品リリースまでの期間が短すぎるのではないかといった指摘があります。
もちろん、消費者のニーズは刻一刻と変化するので、戦略的にリリースタイミングを急ぐというのは悪くないのかもしれませんが、そうした焦りが今回のような結果を招いたのではないかと推察されています。
製品交換までの調査も甘かった?
さらには、9月にリコールが決定し、同社は急いで端末の交換を実施しましたが、その調査期間も短すぎたのではないかという指摘もあります。
今回の巨額損失が、同社の経営に影響があるのかについては現時点で何も明かされていませんが、すでに他の製品群でも同様のトラブルが報告されているだけに、事態はさらに深刻化する可能性すら感じさせます。
Source:時事通信
(クロス)