iPhone7で都内100カ所の通信速度調査!上り下りとも最速はソフトバンク!
iPhone7を使って、東京都内の駅や待ち合わせスポット100地点で通信速度を実測調査した結果を、ICT総研が発表しました。
調査は、大手3キャリアのiPhone7にインストールした通信速度測定アプリ「RBB SPEED TEST」を利用して、東京都内の鉄道駅(66地点)や待ち合わせスポット(34地点)の合計100地点で、それぞれ上りと下りの通信速度を3回ずつ測定する方式で行われました。
下りはソフトバンクが53.58Mbpsでトップ、以下auとドコモが続く
下り(ダウンロード)速度の全100地点平均では、ソフトバンクが平均53.58Mbpsでトップ、以下auが49.57Mbps、ドコモが45.86Mbpsと続きました。
ICT総研によると、ソフトバンクは3社中唯一、20Mbpsを下回った地点がなく、下りが100Mbpsを上回った地点も2つあった、とのことです。
ソフトバンクの通信速度が速いことについてICT総研は、9月16日から順次提供が開始された、人口密集地などでも安定した高速通信を可能にする技術「Massive MIMO」の効果が出ているのではないか、と分析しています。
auは複数の周波数帯域を束ねて使うキャリアアグリゲーションによる高速通信を訴求しているものの、iPhone7はその方式に対応していないため、2位にとどまったとみられています。
ドコモは、理論上の通信速度では375Mbpsと3キャリア中最速ながら、実測値の平均は45.86Mbpsと乖離がみられました。
上りもソフトバンクがトップ、ドコモが僅差で続く
上り速度は、ソフトバンクが18.56Mbpsでトップ、次いでドコモが18.10Mbpsと僅差で続き、auが12.07Mbpsとなりました。
auは、かねてより課題とされていた上りの速度を改善するためにキャリアアグリゲーションを活用していますが、ソフトバンクとドコモに差をつけられる結果となりました。
平均通信速度は5年前の55倍に!
ICT総研が2011年から実施している通信速度の実測調査結果の推移をみると、今回2016年の平均は49.7Mbpsで、2011年には平均0.9Mbpsだったのと比べると実行速度は55倍も高速化が進んでいます。昨年からは、約17Mbpsもの高速化が果たされています。
iPhone7の発表直後、ソフトバンクが「ギガモンスター」で口火を切った大容量データ通信プランに、auが「スーパーデジラ」、ドコモが「ウルトラパック」で追随しており、今後、多くのユーザーがモバイルデータ通信で動画や音楽配信などのリッチコンテンツを楽しむ流れが加速するのは間違いないでしょう。
今後、各キャリアが高速通信をいかに安定して提供できるかが、利用者満足度の鍵となるかもしれません。
Source:ICT総研
(hato)