インド政府、Appleの中古iPhone販売申請を却下!シェア2%からの拡大に暗雲

Appleのティム・クックCEO

Appleのティム・クックCEO
 
インド政府は、Appleが申請していたiPhoneの整備済み中古品販売を却下した、と現地メディアが報じています。高額な価格帯のため、iPhoneのシェアがわずか2%にとどまるインドでの市場拡大戦略を描くうえで痛手となりそうです。

商工省大臣、中古iPhone販売申請の却下を明言

Appleが申請していた整備済みiPhoneの販売について「認証を受けた製品であっても、どの企業のものであっても中古スマートフォンの販売は支持しない」と、却下したことをNirmala Sitharaman商工省大臣が記者会見で明らかにした、とインドメディアのLivemintが報じています。
 
先日、Appleのティム・クックCEOがインドを訪問、モディ首相と面談したほか開発拠点設置の大型投資を立て続けに発表するなどしていましたが、中古品販売の認可にはつながらなかった模様です。

直営Apple Storeの開設には例外を認める方向

一方、直営のApple Store開設については、インド国内での部品生産比率30%を下回る企業の出店を禁じる原則の例外を認める方向で協議が進んでいる、とSitharaman商工省大臣が明かしています。
 
なお、Appleの中核サプライヤーのFoxconnが、約1兆円を投じてインドにiPhone製造工場を設置する計画があるとも報じられています。

インドでのiPhoneのシェアはわずか2%

クックCEOはインドメディアのインタビューで「レクサスやメルセデスの認証済み中古車と同様のこと」として、Appleが認証した整備済み中古iPhone販売が認可されることへの期待を語っていました。
 
インドでは大半のスマートフォンが150ドル(約16,000円)では販売されている中、最新モデルのiPhoneは700ドル(約77,000円)と、購買力から比較するとインドはiPhoneが世界一高額で売られている国、と言われます。
 
中古品の販売は、成長著しいインドのスマートフォン市場でわずか2%のシェアにとどまるiPhoneを浸透させる期待がされていただけに、今回の中古品販売の却下は痛手となりそうです。
 
 
Source:LiveMint
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次