iPhone Duoで折りたたみ市場が普及期突入の期待〜OLED素材需要も拡大

折りたたみスマートフォン市場が今後大幅に拡大する見通しであることから、折りたたみ有機EL(OLED)ディスプレイ向け素材を供給する韓国のDuksan Neoluxも、出荷数量が大幅に増加するとThe Elecが報じています。
iPhone Duoの発売により、以前から期待されていた通り、いよいよ折りたたみスマートフォン市場が本格的な普及期に入ることが期待されます。
折りたたみOLEDは素材使用量が多い
折りたたみスマートフォンはストレート型と比べ、インナーディスプレイとアウターディスプレイの2枚を搭載するうえ、インナーディスプレイ自体の面積も大きくなります。
そのため、1台あたりに使用されるOLED素材の量は、ストレート型スマートフォンの約2.5倍〜3倍に達するとThe Elecは説明しています。
1,000万台でも最大3,000万台分に相当
iPhone Duoの初期生産計画は当初700万台〜800万台程度とされていましたが、その後1,000万台まで引き上げられたと報じられていました。
折りたたみスマートフォン1,000万台に使用されるOLED素材の量は、ストレート型スマートフォンに換算すると2,500万台〜3,000万台規模に相当します。
200万台〜300万台増加した分だけでも、必要となるOLED素材はストレート型スマートフォン約500万台〜900万台分に相当すると試算されます。
ディスプレイ関連企業への恩恵も大きい
折りたたみスマートフォンはストレート型より出荷台数が少なくても、1台あたりに使用するOLED素材の量が多いため、市場拡大による影響は大きくなります。
iPhone Duo向け折りたたみOLEDディスプレイを3年間独占供給する見込みのSamsung Displayなどディスプレイパネルメーカーだけではなく、発光材料などを供給するサプライヤーにとっても、折りたたみスマートフォンは次の成長市場として期待できそうです。
iPhone Duoで普及期に突入か
これまで折りたたみスマートフォンはニッチな製品との評価もありましたが、iPhone Duoの登場によって市場の注目度は大きく高まっています。
iPhone Duo発表前の市場予測では、Apple参入などを背景に、2026年の折りたたみスマートフォン出荷台数が前年比21%増加するとの見方もありました。
その後の最新予測では、初期供給の制約なども織り込まれ、2027年に市場成長が本格的に加速するとの見方が強まっています。
iPhone Duoに加え、2027年に発売されると噂の第2世代モデルが通年で販売されることで、折りたたみスマートフォン市場の成長率が大幅に高まることが期待されます。
Apple Pencil対応でタブレット需要も取り込む?
iPhone Duoは高額な販売価格がユーザーにどのように受け止められるかという懸念はあるものの、発表後の反響は大きくなっています。
特に、アウターディスプレイからインナーディスプレイへ移行した際の表示切り替えや、大画面を活かしたマルチタスクには好意的な評価が寄せられています。
さらに、Apple Pencil(USB-C)にも対応しているため、スマートフォンとタブレットを1台にまとめたいユーザーからの需要も期待できます。
iPhone Duoがこうした新しい使い方を定着させれば、折りたたみスマートフォン市場そのものの拡大につながります。
Source: The Elec
Photo: Apple Hub/Facebook

