スマホのSIM複数契約者、7割が1契約よりも節約効果を実感!その理由は?

iPhone16 ProとSIMカード hato/iPhone Mania

ICT総研は、「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」の結果を発表しました。1台のスマートフォンSIMを2回線契約しているユーザーは6.3%でした。SIMを2回線契約しているユーザーの約7割は、1回線のみの契約よりも料金を節約できている、と回答しています。

目次

スマホ1台でSIM2契約のユーザーは6.3%

ICT総研の「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」は、個人でスマートフォンを2台持つユーザーや、SIMを複数契約するユーザーの利用実態を把握することを目的に実施しています。

20代以上の男女4,113名を対象にWebアンケートを実施したところ、個人契約のスマホを1台利用・SIMも1契約というユーザーが80.3%で最多でした。

「スマホ2台・SIM2契約」のユーザーは6.6%、「スマホ1台・SIM2契約」は4.4%でした。なお、SIMにはeSIMを含み、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)、タブレット、法人名義端末は除外しています。

ICT総研「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」

スマホ1台あたりSIMを2契約しているユーザーは、全体の6.3%でした。

ICT総研「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」

メインSIMとサブSIMともにドコモが首位

調査では、個人契約でスマホ1台あたりSIMを2契約以上契約しているユーザー578名に、利用している通信事業者(キャリア)を、メイン利用とサブ利用について尋ねています。

メイン利用SIMの割合は、NTTドコモが41.0%で最多でした。次に多かったのはMVNOの13.6%で、以下auが12.5%、ソフトバンク 11.1%、楽天モバイル 9.7%、Y!mobile 7.2%、UQ mobile 4.9%と続いています。

ICT総研「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」

サブ利用SIMの割合も、NTTドコモが30.6%で最多でした。以下、MVNO 17.6%、au 17.4%、楽天モバイル 15.7%、ソフトバンク 9.8%、UQ mobile 5.2%、Y!mobile 3.7%と続いています。

NTTドコモは、メイン利用SIMと比べてサブ利用SIMで約10ポイントシェアを落としており、その分を楽天モバイル、au、MVNOが獲得している格好です。

メインとサブの利用キャリアの割合は、ICT総研が2024年4月に公表した「スマートフォン2台持ち利用実態調査」の結果と近いものとなっています。

ICT総研「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」

SIM2契約者の69.1%「1契約よりも節約できてる」

SIMを2回線以上契約しているユーザーに、1回線のみ利用するのと比べて料金を節約できていると感じるか尋ねたところ、「1契約のみと比べて、2契約以上とすることで節約できている」という回答が69.1%を占めており、複数契約者の多くが節約効果を実感していました。

ICT総研は、データ通信を利用する場合は料金の安いSIMに切り替えることで、料金を節約できているユーザーが多いとみられる、と分析しています。

ICT総研「2024年11月 スマートフォンSIM複数契約実態調査」

iPhoneは2018年以降のモデルなら2回線を利用可能

1台のスマホで複数のSIMを契約しているユーザーは1割にも満たないとはいえ、その7割弱が複数契約により料金の節約効果を実感していました。

調査結果からは、「複数契約なら、必要な費用も多くなってしまうのでは?」というイメージとは正反対の結果となりました。

iPhoneの場合、2018年のiPhone XS/XS Max/XR以降のモデルからは、iPhone SE(第2世代以降)も含めてデュアルSIMに対応しており、物理的なSIMカードとeSIMを組み合わせた2回線を利用可能となっています。

データ通信に特化したSIMや、月額料金0円でも維持可能な、povo2.0のようなサービスも増えており、各キャリアで時おり発生する大規模通信障害や、混雑による通信遅延などへのリスク対策として複数回線の利用者は今後も増えそうです。

iPhone Maniaでは、物理的なSIMカードから初めてeSIMに乗り換えた体験レポート記事も掲載していますので、eSIMが気になる方はぜひご覧ください。

Source: ICT総研

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