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Apple、四半期売上初の1,500億ドル超へ〜利益率は低下予想

Apple丸の内 hato/iPhone Mania

Appleは、2026年10〜12月期の売上高が前年同期比7〜10%増となり、四半期として過去最高を更新するとの見通しを示しました。予想額は初めて1,500億ドル(約24兆円)を超える計算です。一方、前年の年末商戦と比べると増収率は鈍化し、メモリ価格の高騰などによって利益率も低下すると予想しています。

目次

Apple、年末商戦の売上高は過去最高を予想

現地時間11月2日の決算説明会でAppleのケバン・パレク最高財務責任者(CFO)は、2027年度第1四半期(2026年10〜12月期)の売上高が前年同期比7〜10%増加し、同社史上最高の四半期売上高になるとの見通しを示しました。

前年同期の売上高1,437.56億ドル(約22兆7,134億円)をもとに試算すると、予想額は約1,538億〜1,581億ドル(約24兆3,000億〜24兆9,800億円)となります。

Appleの四半期売上高が1,500億ドルを超えれば、史上初の記録です。

過去3年間の年末商戦における売上高を比較すると、以下のようになります。

期間売上高前年同期比
2024年10〜12月期1,243億ドル
(約19兆6,394億円)
+4%
2025年10〜12月期1,437.56億ドル
(約22兆7,134億円)
+16%
2026年10〜12月期(予想)約1,538億〜1,581億ドル
(約24兆3,000億〜24兆9,800億円)
+7〜10%

※円換算は1ドル=158円で統一した参考値。

年末商戦の増収率、前年の16%から7〜10%に鈍化へ

Appleが11月2日に発表した2026年度通期決算では、売上高は前年比15.1%増と好調でした。

ただし、前年の年末商戦では16%増収だったのに対し、今回は7〜10%増収の予想です。売上高は過去最高を更新する一方、成長率は前年より鈍化する見通しとなっています。

パレクCFOは、今回の予想が前年の好調な業績を踏まえたもので、供給制約の影響も織り込んでいると説明しています。

なお、この業績見通しは、世界各国の関税率や政策、その適用が決算説明会時点から変わらず、世界経済の見通しも現状より悪化しないことを前提としています。

iPhone Duoの売上が初めて反映、品薄でも過去最高へ

2026年の年末商戦では、10月23日に発売された折りたたみiPhone「iPhone Duo」の売上高が初めて決算に反映されます。

前年の10〜12月期はiPhone17シリーズなどの販売が好調で、iPhoneの売上高は852.69億ドル(約13兆4,725億円)に達しました。Apple全体の売上高の59.3%をiPhoneが占めていた計算です。

今年はiPhone18 Pro、iPhone18 Pro Maxに加え、iPhone Duoが年末商戦に投入されました。

ただし、iPhone Duoは発売直後から供給不足が続いています。Appleのジョン・ターナス最高経営責任者(CEO)はReutersのインタビューで、iPhone Duoの供給不足がいつ解消するかは予測できないと説明しています。

iPhone Duoは、10月16日の予約開始から約30分で、配送予定日が2027年1月下旬まで延びました。

Appleはこうした供給制約を織り込んだうえで、四半期として過去最高の売上高を予想しています。

もっとも、iPhone Duo単独の売上高や販売台数の見通しは公表されておらず、全体の増収にどの程度貢献するかは明らかになっていません。

売上高は過去最高でも、利益率は低下する見通し

売上高の拡大とは対照的に、Appleの売上総利益率は低下する見込みです。

パレクCFOは、2026年10〜12月期の売上総利益率を45〜46%と予想しています。

期間売上総利益率
2025年10〜12月期(実績)48.2%
2026年7〜9月期(実績)47.9%
2026年10〜12月期(予想)45〜46%

利益率を押し下げる主な要因は、メモリ価格の高騰です。

Appleは10〜12月期にメモリの調達コストがさらに上昇すると予想しています。また、Siri AIの展開に伴うクラウド運用コストなども影響する見通しです。

メモリ不足は製品の供給にも影響しています。AppleはMacとiPadについて、年末まで供給制約が続くと説明しました。

なお、2026年7〜9月期の利益率には、関税還付による約1ポイントの押し上げ効果が含まれているため、前四半期との単純比較には注意が必要です。

また、利益率が低下しても、売上高の増加によって売上総利益額まで減るとは限りません。

Appleが示した売上高と売上総利益率の予想から試算すると、2026年10〜12月期の売上総利益額は約692億〜727億ドル(約10兆9,336億〜11兆4,866億円)となります。

前年同期の約692億ドルと比較すると、利益率が低下しても、売上総利益額はほぼ同水準を維持するか、最大約5%増加する計算です。

Source: Apple (1), (2), 9to5Mac, Six Colors

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