iPad mini(A20 Pro)のバッテリー容量判明〜約2.7%減で駆動時間同じ

iPad mini(A20 Pro)のバッテリー容量が、欧州委員会のエネルギーラベルへの届け出資料から明らかになりました。iPad mini(A20 Pro)は前モデルのiPad mini(A17 Pro)よりもバッテリー容量が少ないものの、同等の駆動時間を実現しています。
バッテリー容量減少も駆動時間は同等
iPad mini(A20 Pro)では、次のような省電力技術によって、バッテリー容量の減少を補っていると考えられます。
- A20 Proの採用による処理性能と電力効率の向上
- 液晶から有機EL(OLED)への変更による消費電力の変化
OLED化とバッテリー小型化で薄型化か
iPad mini(A20 Pro)とiPad mini(A17 Pro)のバッテリー容量および本体厚を比較しました。
| 項目 | iPad mini (A20 Pro) | iPad mini (A17 Pro) | 増減 |
|---|---|---|---|
| バッテリー容量 | 4,900mAh | 5,034mAh | 約2.66%減 |
| バッテリー容量(公称値) | 18.9Wh | 19.3Wh | 約2.07%減 |
| 本体厚 | 5.4mm | 6.3mm | 約14.29%減 |
| バッテリー 駆動時間 | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 | 同等 |
バッテリー容量はmAhで約2.7%、Whで約2.1%減少しましたが、Appleが公表する駆動時間は変わっていません。
本体厚は6.3mmから5.4mmへと0.9mm薄くなっています。OLEDディスプレイの採用とバッテリーの小型化が、この薄型化に貢献しているのかもしれません。
処理性能向上と消費電力削減を両立
今回、欧州委員会のエネルギーラベルに届け出られた「A3595」は、iPad mini(A20 Pro)のWi-Fiモデルを示すモデル番号です。

iPad mini(A20 Pro)の512GBモデルには6コアCPU版、128GBと256GBモデルには5コアCPU版のA20 Proが搭載されています。
両チップともA17 Proと比べて処理性能が向上していることが、ベンチマークスコアから確認されています。
そのため、A20 Proの電力効率向上が、バッテリー容量の減少を補っている可能性があります。
もっとも、処理性能の向上だけで消費電力の削減を証明することはできません。A17 ProとA20 Proの消費電力を同じ条件で測定する必要があります。
ディスプレイのOLED化も効果的?
A20 Proの電力効率向上に加えて、ディスプレイを液晶からOLEDに変更したことも、駆動時間の維持に貢献しているのかもしれません。
OLEDは画素ごとに発光を制御できるため、黒い部分の多い画面などでは消費電力を抑えられる場合があります。
反面、明るい画面を広い範囲に表示する場合は、液晶より消費電力が多くなることもあります。
現時点では、新旧モデルのディスプレイやチップの消費電力を直接比較した測定結果がありません。
バッテリー容量を減らしながら公称駆動時間を維持できた要因は、A20 ProとOLEDディスプレイの組み合わせにあると予想されますが、実際の省電力性能は今後の検証が必要です。
Photo: Apple, Apple Hub/Facebook

