AirPodsに搭載した複数センサー情報統合によるヘルスケアデータ提供が計画

Appleの技術部門担当副社長であるケビン・リンチ氏が、AirPodsシリーズに搭載した複数センサーからの情報を統合したヘルスケアデータの提供を検討していることを明らかにしました。
iPhone、Apple Watchに加え、AirPodsシリーズのセンサー情報も統合
現在、Apple WatchとiPhoneには複数のセンサーが搭載されており、Appleはこれらからの測定データを統合したヘルスケア関連データをユーザーに提供しています。ユーザーは、アプリを通じてヘルスケア関連の測定データを確認できます。
同社は今後、AirPodsシリーズのセンサーを用いた測定データもこれらに統合し、ユーザーに更に多くの測定データを提供する可能性があるようです。
リンチ氏はTechCrunchの取材に対し、iPhoneとApple Watchに加え、AirPodsシリーズも測定データ統合に組み入れるかもしれないと述べています。
AirPodsシリーズで体温測定を実現し得る特許取得済み
AirPodsシリーズに搭載したセンサーをヘルスケアデータ収集に活かすとの情報は、今回初めて伝えられたわけではありません。
AirPodsシリーズで将来的に、台湾ASE Technologyが供給するバックエンド処理ユニットと組み合わせたヘルスケア機能提供が実現されるとの噂があります。
また、AirPodsシリーズに環境光センサーを搭載して体温、発汗、心拍数データを収集しようとする特許をAppleが取得していることも確認されていました。
Apple Watchへの体温測定機能搭載が2022年に延期されたと噂される中、同機能がAirPods(第3世代)やAirPods Pro(第2世代)で提供されることが期待されます。
Source:TechCrunch via Wccftech
Photo:EverythingApplePro/YouTube
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