Apple、iPhone XS/XRを減産か〜予想を下回る需要が原因

今秋発売したiPhone XS/XS Max/XRの売上が予想を下回っているため、Appleが3モデルすべての減産に踏み切ったようだと、The Wall Street Journalが報じています。
iPhone XRをさらに減産か?
なかでも特に見通しが厳しいのが、あとから発売されたiPhone XRです。WSJが状況に詳しい関係者から得た情報によれば、Appleは当初は約7,000万台を計画していたiPhone XRの生産台数を、10月末に最大で約3分の1(およそ2,330万台)削減するよう、サプライヤーに指示したとのことです。
ところが先週になってAppleは複数のサプライヤーに、iPhone XRのさらなる減産計画を話したようだと関係者はWSJに語っています。
iPhone XRの減産については、Rosenblatt証券のアナリスト、ジュン・チャン氏も、この四半期さらに400万〜500万台減産するようだとの予測を明らかにしています。
「同じような論調は昨年もあった」
WSJの報道について米メディアMacRumorsは、「同じような論調は昨年もあった」とし、iPhone Xが「失敗」「失望させる売れ行き」とする報道が相次いだにも関わらず、iPhone Xは飛ぶように売れなかったのは事実であるものの、結果的に世界市場では好調な売れ行きを記録しました。
とはいえ、AppleがiPhone需要を予測しにくくなっている可能性はあります。今回のWSJの記事には、Appleが昨年のiPhone Xの当初の売上をあまりにも楽観視しすぎていたために、2018年1月-3月に約2,000万台の減産を余儀なくされ、多くのサプライヤーが打撃を受けたとも記されています。
Appleは今後、四半期ごとのiPhoneの売上台数を公表しないと発表しており、今後はiPhoneの需要に関する予想がさらに難しくなりそうです。
Source:The Wall Street Journal via MacRumors
(lunatic)