ZTEの一部機種において緊急通報機能に不具合が見つかる

中国ベンダーZTEなどが販売するスマートフォンにおいて、緊急通報機能に不具合があることが、総務省の発表で判明しました。
すでに修正用ソフトウェアをリリース済
今回、総務省は技術基準への不適合事例として、ZTE、FREETEL、コヴィアが販売する一部端末やSIMカードを挙げています。以下、該当端末です。
ZTE
FREETEL
コヴィア
FleaPhone(CP-D02)
上記端末においては、利用の際、緊急通報機能に不具合が発生する可能性があります。各社は修正用ソフトウェアを既にリリースしており、該当端末を所有している方はアップデートすることで不具合を解消できるとのことです。
不運が続くZTE
ZTEは、昨年2017年の通期決算収益が前年比7.5%増の1,088億2,000万人民元(約1兆8,162億円)に達しましたが、2018年に入り様々な問題が浮上しています。
今年の4月には、米商務省が米国企業に対してZTEへ部品提供を今後7年間禁止するように通達。現在、同制裁は解除されているものの、ZTEは一時的に営業活動停止へ追い込まれたため、2018年の売上減少は避けられないでしょう。
また今月には、米政府が政府機関内でのZTEデバイスの購入禁止を発表、オーストラリアでは同社に対し次世代通信規格の5G回線の使用禁止が発表されるなど、ZTEの業績に暗雲が立ち込めています。
Source:総務省,ZTEジャパン
Photo:flickr-Kārlis Dambrāns
(kotobaya)