急逝したDavid Bowie氏、Apple Musicの到来を予見していた?

itunes david bowie

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先日惜しまれつつも逝去したDavid Bowie氏ですが、今から13年前にApple Musicを予見していたとして、にわかに話題となっています。

音楽は流れる水や電気のようになる


ガンに侵され、先日69歳でこの世を去ったDavid Bowie氏ですが、2003年に行われたNew York Timesのインタビューにて、将来的な音楽のあり方について語り、音楽ストリーミング配信サービスの到来を予見するかのような発言を行っていたことが分かりました。
 
同氏は、「音楽そのものは流れる水や電気のような存在になっていく」と語り、「我々が音楽についてこれまで抱いていた考えの全てが、今後10年間以内にまるっきり変貌することとなる。そんなこと起こるわけないなんてふりをするつもりは全くない。10年以内にコピーライトは存在しなくなり、著作権や知的財産権といったものはバッシングに直面するだろう」と独自の見解をインタビューで述べていました。

音楽ストリーミング配信で変わったこと

当時もすでにNapsterやWinMXなど、ファイルを容易にやり取り可能なP2Pサービスが、新たな音楽業界の脅威として問題になっていましたが、iTunesが登場してわずか2年目であったことを思えば、驚くべき知見と言えるでしょう。
 
David Bowie氏の想像通り、流れる水や電気のように、現在の我々は音楽ストリーング配信を1か月10ドル(約1,200円)前後で享受しています。ただし、彼の予想が異なっていたのは、このような配信サービスの台頭によって、音楽ファイルの違法共有が無意味なものとして衰退し、企業の管理のもと、改めてコンテンツホルダーの権利が存在感を増すようになったという点でしょうか。
 
なお、同氏は8日に新アルバム「Blackstar」を発表したばかりですが、今回の訃報を受けて、同アルバムはiTunesのアルバムランキングで1位に急上昇しています。
 
 
Source:Cult of Mac
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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