iPhone8、Lightning端子も廃止で完全ワイヤレス?特許技術で実現か

Appleは、iPhoneをケーブルから解放しようとしているようです。来年「iPhone8」として登場すると噂の次期iPhoneでは、Lightning端子も廃止して完全ワイヤレスを実現するかもしれません。
来年のiPhone8ではLightning端子も廃止で完全ワイヤレス化?
Appleは、目に見えないほど小さな穴をあけて、他の端末と光を使って無線通信する「オプティカルコネクタ」の技術について特許を取得しました。
Appleが「オプティカルコネクタ」で実現しようとしている光通信は、BluetoothやWi-Fiより省電力というメリットがあります。
一方で、従来の光通信では、光が目に見えるためデザイン性を損ねるという問題がありましたが、Appleは微細な穴から目に見えない光を出すことで、この問題も解決しようとしています。
ケーブルと端子による物理的接続は、端子やケーブルの破損というトラブルの原因となっており、また端末に開口部を設けることは故障の原因や防水性能上の弱点にもなるほか、デザイン上も制約となるので、AppleがiPhoneの完全ワイヤレス化を志向するのは自然なことかもしれません。
充電もワイヤレス化!
「オプティカルコネクタ」の特許情報には、ワイヤレス充電も装備することが記されており、Lightning端子が担っている、他機器との接続と充電の役割をともにワイヤレスで実現しようとする意図が感じられます。
iPhoneへのワイヤレス充電の採用については、9月にはAppleがワイヤレス充電チップの企業から試作品を取り寄せていると報じられており、いよいよ実現が近いのかもしれません。
「Lightning端子の廃止は騒ぎにならない」と米経済誌
フォーブス誌は、「Lightningポートの廃止に関しては、それほど大きな騒ぎにはならないだろう」「同社は壊れやすくてかさばるコネクタを全てなくしたいと考えており、可能な限り実行に移してくるだろう」と、iPhone8での完全ワイヤレス化に楽観的な見通しを伝えています。
Appleの特許情報に詳しいPatently Appleによると、「オプティカルコネクタ」の特許は2016年3月末に申請され、9月27日に認可されています。
初代iPhone発売10周年の記念モデルとなる「iPhone8」については、ホームボタンが廃止され指紋センサーがディスプレイに埋め込まれる、ディスプレイに有機ELを採用、一部のモデルで本体がガラス製になる、などの噂があります。
Source:Forbes, Patently Apple (1), (2)
Photo:Behance
(hato)