アップル、以前にiPhoneロック解除していた―大量のアカウント情報開示も

iPhone4sのデザインが特許を取得!

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アップルが2013年にカナダで起きた殺人事件について、犯人の所有していたiPhone4sをロック解除していたことが判明しました。また、昨年だけでアメリカでは1,407人のアカウント情報を開示していたことも分かりました。

2015年だけでもアメリカで大量の情報を開示していた

FBIとのバトルでも分かるように、アップルのもとには政府当局からおびただしい数の捜査協力要請リクエストが届きます。勘違いされがちですが、これらのリクエストについてアップルが協力する姿勢を見せていないわけではありません。「ユーザープライバシーの尊重」は行うものの、同社が得られる情報は提供していますし、あくまでもiPhoneにバックドアを設けないというだけです。
 
事実、アップルは2015年にもカナダの司法当局から8件のリクエストを受け、9人のアカウント情報を提供していますし、アメリカに至っては同期間で971件のリクエストに対し、1,407人のアカウント情報を開示しています。

少なくともかつてはロック解除を行っていた

ですから、場合によってはロック解除できてしまうiPhoneについては、過去に当局の要請に従ってデータ抽出に協力していたりもします。そして今回新たに、カナダの殺人犯が有していたiPhone4sが、アップルによってロック解除されていたことが分かりました。
 
本件が明らかとなったレポートでは、あくまでも「2013年から続いている捜査」としか記載されていないため、いつの時点でアップルがロック解除を行ったのかは分かっていません。ただアップルですら手が出せなくなったのがiOS8以降であることを考えれば、同OSが登場する2014年9月18日以前の可能性が高いでしょう。
 
以前もアップルが2008年以来、米当局の要請に応じて性的虐待絡みの事件を含む、70台のiPhoneをロック解除していたことが判明しているだけに、同社の裁量によるロック解除それ自体は珍しいことではありません。
 
とはいえ、今回FBIとの騒ぎでここまで問題が大きくなってしまっただけに、仮にロック解除出来るiPhoneを前にしても、今までのようにアップルがアンロックに応じるかどうかは謎です。
 
 
Source:iPhone in Canada
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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