iPhone SEは「今すぐ買わなければいけない端末」ではない?

3月31日に発売されたiPhone SEですが、発売から3週間が経過した時点でのiPhone市場全体における各国シェアが発表されています。
好調な地域とそうでない地域の差が明白に
発売から1週間が経った時点ではアメリカで0.1%のシェアだったiPhone SEですが、調査会社Localyticsが再度発表した3週間後のデータでは、同国でのシェアが0.4%に増加していることが分かります。なお、日本は0.3%となっています。
また中華圏では中国本土でのシェアこそ0.2%に留まっていますが、香港でのシェアは1%とまずまずの数値です。これは、先日台湾サプライヤーが「iPhone SEが出たせいで他ベンダーの端末が売れなくなっている」と告白したこととも一致します。
興味深いのはカナダでしょう。アメリカと陸続きの隣国であるためiPhoneチャネルに大きな差はないはずですが、価格は16GBモデルで579カナダドル(約460ドル、日本円:約5万円)と399ドル(約4万4,000円)のアメリカよりも高めの価格となっています。それにもかかわらず、アメリカと異なりカナダではシェアが1%と高めに出ています。これについては憶測に過ぎませんが、キャリアの割引が奏功した可能性があります。
今すぐ買わなければいけない製品でもない?
しかし、Localyticsは全体的にみると、iPhone6/6sのみならずiPhone5s/5cよりも浸透するスピードは遅いと指摘します。事前の予測ではiPhone5s/5cユーザーの潜在的ニーズを大きく喚起すると思われましたが、同社によれば、「今すぐ買わなければいけない」設計ではないため、消費者の出足が鈍っているとのことです。
これについては、以前にも同社は初動の分析で「アーリーアダプターの需要を満たすものではなかった」と解説しています。
Source:威锋网
(kihachi)