触感フィードバック技術の帝王Immersion、今度はアップルを訴訟

apple taptic engine

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触感フィードバック(Haptic Feedback)技術を開発するImmersionは12日、同社の特許を侵害しているとしてアップルに対し訴訟を起こすことを発表しました。

Taptic Engineが特許侵害の対象に

問題となっているのは、Apple WatchやiPhoneに設けられている触感フィードバック技術です。ディスプレイ上の特定部分をタップするとデバイスが振動で返してくれる本機能を、アップルは「Tap(タップ)」と「Haptic(触感)」を合わせた造語「Taptic」を用いて「Taptic Engine」と呼んでいますが、Immersionにとっては特許侵害にしか映らなかったようです。
 
ImmersionのCEOであるVictor Viegas氏は、「我々は業界他社が触感機能の重要性を認識し、製品に組み込むことを嬉しく思う。だがその一方で、我々は自分たちが作り上げたエコシステムを維持し、触感体験の向上をより一層図る投資のために、知的財産権の侵害に対し、自分たちのビジネスを守っていかなければならないのだ」と語っています。「侵害された時は、自分たちの開発した知的財産を精力的に守る用意がある」

アップルでも逃れることは困難か

Viegas氏がこれだけ自信を覗かせるのも無理はありません。もともと同技術に関する特許はあらかた同社が抑えているばかりでなく、これまでにも次々と大手テクノロジー企業を相手取って訴訟を起こし、最終的に和解にこぎつけているからです。
 
主だった例でも、2007年にはソニー、2008年にはマイクロソフト、2012年にはモトローラ(最終的にはグーグル)に対し次々と訴訟を起こし、どれも和解金の獲得やサプライセンス契約を締結するに至っています。さしずめ、触感フィードバック界のエリクソンといったところでしょうか。
 
それだけに、アップルもImmersionの追撃から逃れることは難しいように思われます。
 
 
Source:Apple Insider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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