どうしてiPhone6sが不調だと分かる?サプライヤーのTSMC、過去最高売上達成

    TSMC Apple A9チップ

    Apple TSMC サムスン
     
    iPhoneのチップメーカーとして知られるTSMCの2015年度売上が、前年度16.2%増の91億5,000万ドル(約1兆800億円)となり、実はiPhone6sの売上は好調ではないのかとの見方が出ています。

    iPhoneには欠かせないファウンドリ

    TSMCiPhone6sのチップであるA9プロセッサの製造を引き受ける大手ファウンドリの1つです。
     
    仮にiPhoneの売上が他サプライヤーからのヒヤリング通り芳しくないものであったならば、当然TSMCの売上も下がるはずですが、同社は2015年において、前年度16.2%増の91億5,000万ドル(約1兆800億円)を売り上げ、連結売上も10.6%増の250億ドル(約2兆9,430億円)と、自社記録更新の快挙を達成しました。このうち、アップルからの利益は37億ドル(約4,360億円)を占めるとみられています。
     
    決算報告の発表前は、TSMCもFoxconn同様に売上を鈍化させるのではないかとみられていました。

    実はiPhone6sの売上も好調?

    TSMCの売り上げが好調だった理由は、高い技術力が契約ベンダーに評価された点と、アジア市場の失速の中でも中国での売り上げが好調だった点などが挙げられます。特に中国政府が発表したデータによれば、非Android端末(≒iPhone)の同国での売上は33%増加したそうです。
     
    これらのことから、iPhone6sの売上は市場関係者が考えているほど悪いものではなく、ティム・クック氏の言うとおり、「個々のサプライヤーの動きからiPhoneの売上を推し量ることは不可能」であることが、改めて実証される結果になるのではないのかとの観測が出ています。
     
    アップルの第1四半期決算発表は、1月26日に行われる予定です。
     
     
    Source:Apple Insider
    (kihachi)

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