Appleが反論!欧州委の相互運用性要求は誤解?
欧州委員会は現地時間19日、Appleを名指しで、サードパーティー製アクセサリーとiOSおよびiPadOSとの相互運用性を向上させるよう求めました。これもデジタル市場法(DMA)の一環であるとのことですが、Appleはすでに声明を発表し、委員会の要求はやや見当違いであると主張しています。
DMAに準拠するためのOS仕様変更の指示
欧州委員会が19日に公開したプレスリリースでは、スマートウォッチやヘッドフォン、VRヘッドセットなどのサードパーティー製コネクテッドデバイスに対するiPhoneおよびiPadのサポートが不十分であると指摘し、これを改善するようAppleに求めています。
もし指示通りにOSの仕様をアップデートしなければ、Appleは是正措置や罰金に直面する可能性があり、対応を迫られることになります。
Appleはすでに対抗声明を発表
Appleは声明の中で、開発者が同社のオペレーティングシステムと機能にアクセスできるアプリケーションを構築できるよう、これまでに25万を超えるAPIを提供してきたとすでに十分なアクセスはあると強調しつつも、セキュリティを担保しながらDMAに準拠するための相互運用性の向上方針がすでに固まっていると述べています。
また、Appleは無制限にアクセスを開放することが解決策ではなく、これまで築いてきたユーザー保護を維持しつつ、新規制に対応することが重要であると締めくくっています。
Appleはすでにいくつかの機能を実装済み
Appleは2021年にすでに「探す」ネットワークをサードパーティーに開放し、今年に入ってからはサードパーティー製イヤホンでもAirPodsと同じセットアップ体験ができるようにすると発表しています。
すでに一定の努力を行っているにもかかわらず、欧州委員会があたかもAppleが何もしていないかのような主張をしたため、Appleが少し苛立ったというのも納得できるのではないでしょうか。
Photo: Apple