修理しやすいデバイスよりも壊れにくいもののほうが環境にやさしいとApple役員が主張

修理 耐久性

人気YouTuberのマーケス・ブラウンリー氏は、Appleの製品テスト施設を訪問し、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長を務めるジョン・ターナス氏にインタビューを行いました。そこで、修理のしやすさと耐久性の関係について議論が交わされたようです。

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修理しやすいほうが良いのか、壊れにくいのが良いのか

修理しやすさと耐久性は表裏一体であり、修理しやすいデバイスは防水・防塵性が損なわれることがよく知られています。Fairphoneがその最も良い例かもしれません。

以前から修理しやすいデバイスを支持してきたブラウンリー氏は、Appleのターナス氏の「修理しやすいデバイスよりも壊れにくいもののほうが環境にやさしい」という主張に対して、「その耐久性こそが修理しにくさの原因となっているという人もいる」と疑問を投げかけています。

ターナス氏は、水の中に落としたiPhoneが何週間も経ってから無事戻ってきた事例に触れながら、「耐久性こそがエコである」という考えを譲りませんが、一方で「ただし、バッテリー交換は耐久性を担保しながら誰でも行えるようにデバイスを作り込んでいる」とも話しています。

1つのモデルあたり10,000台ほどのプロトタイプがある

今回ターナス氏の口からiPhoneのテストに関する興味深い数字も明かされています。同氏によれば、iPhoneのモデルごとに10,000台ほどの実験用デバイスがあり、あれでもないこれでもないとテストが行われているとのことです。

ブラウンリー氏が動画撮影を行った実験装置の中には落下装置もあり、ユーザーによる落下実験がいかに不必要かがうかがえます。

Source: Marques Brownlee/X

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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