大は小を兼ねない? Zenfone新作で業界騒然
ここ数年小型のフラッグシップモデルを打ち出してきたASUSですが、新たに発表したZenfone 11 Ultraは、一転して巨大化しています。これを受けて、小型スマホモデルのファンからは落胆の声が聞かれています。
“ミニ”スマホの時代に終止符?
登録者数1,850万人を誇る人気のテック系YouTuberのマーケス・ブラウンリー氏は、自身のスマホモデル格付けでも「ベストな小さいスマホ」のカテゴリを設けるほど“ミニ”スマホのファンとして知られていますが、ASUSのZenfone 11 Ultraの発表を受け、「小型スマホの時代は終わった」と動画を公開しています。
ASUSのZenfoneシリーズは、Zenfone 9/10で5.9インチの“ミニ”仕様を売りにしており、Zenfone 9では次のようなキャッチコピーを掲げていました。
手のひらに、無限の可能性を。
片手にすっぽりと収まるコンパクトなボディ、
持ち歩くことが楽しくなるようなスタイリッシュなカラーのデザイン、驚くほどハイパフォーマンス。Zenfone 9は小さくてスマートでありながら、大きな可能性を手にできる。
さぁ、新たな体験にでかけよう。
Zenfone 9 – ASUS(2022年)
しかし、新たに発表されたZenfone 11 Ultraは、6.78インチと巨大化を遂げており、Zenfone 9/10と並べると(トップ画像)その大きさを感じることができます。
なぜか売れない小型スマホ
ブラウンリー氏によれば、小型スマホは一定のファンは獲得していたものの、最近のトレンドの中ではニッチな存在にとどまっていたとのことです。
実際、AppleもiPhone12 mini/13 mini以来、miniモデルの販売を売上不振を理由に取りやめています。
唯一の希望の星だったZenfoneも巨大化してしまったため、時代の流れには逆らえないと、ブラウンリー氏は落胆しながらもどこか納得したような表情を浮かべています。
Photo: Marques Brownlee/YouTube, ASUS