iPhone SE(第4世代)、81,800円の実現に現実味〜OLEDの卸価格低下
中国の有機EL(OLED)ディスプレイサプライヤーの製造数増加に伴い、OLEDディスプレイの市場価格が低下しているようです。AppleはOLEDディスプレイサプライヤーに対し、iPhone SE(第4世代)用の卸価格として25ドル程度を求めた模様ですが、現在、20ドル以下で取引される場合もあるとのことです。
iPhone14をベースに開発されるiPhone SE(第4世代)の販売価格が、税込83,800円とした試算よりも安くなることが期待されます。
筆者の試算では、iPhone SE(第4世代)の販売価格は税込83,800円
筆者は、iPhone14をベースに開発されるiPhone SE(第4世代)の販売価格は税込83,800円になると予想していました。
この試算は、iPhone15シリーズ用OLEDディスプレイとiPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイの卸価格の差額をもとにしたものです。
試算は、AppleがOLEDディスプレイサプライヤー各社に要求しているという25ドルを基に行いましたが、現在の市況では6インチ台のOLEDディスプレイが20ドル程度に下がっているようです。
この卸価格相場のまま推移、もしくは2025年前半発売と噂されるiPhone SE(第4世代)の量産開始までに更に卸価格が下がれば、販売価格が税込81,800円〜税込82,800円になることも期待できます。
6インチで10ドル台の卸価格を提示する可能性も
20ドル程度といっても製造コストが安いリジッドOLEDディスプレイと思われるでしょうが、iPhoneなども用いているフレキシブルOLEDディスプレイでこの卸価格が提示されている模様です。
iPhone14ベースに開発されるiPhone SE(第4世代)には、6.1インチフレキシブルOLEDディスプレイが搭載されるでしょう。そのため、この市場価格低下は製造コスト削減に有効に働くと期待されます。
特に、iPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイ受注合戦では脱落気味の中国Tianmaの卸価格は10ドル台後半とのことで、ここからの巻き返しがあるかもしれません。
Tianmaの低価格提示の影響は、iPhone SE(第4世代)のOLEDディスプレイを受注する可能性が高いBOEも受けると考えられます。